野村芳太郎版『八つ墓村』 | ブラジリィー・アン・山田の活動日記『もう少しだけマシな理由』

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脚本家、演出家であるブラジリィー・アン・山田の活動日記です。主に、カレーや映画や変なグルメや宣伝のことを書いております。

鬼太郎を見たら、横溝見たくなってしまったので、

 

八つ墓村

野村芳太郎版『八つ墓村』を見る。

 

金田一が主役ではなく、あくまで辰哉が主役。

こちらのほうが原作に近い。

 

その辰哉はショーケン。かっこええ。

金田一は渥美清。やや違和感あったけど、最後は慣れました。

 

瓜二つの双子・小竹小梅があんま似てないのは置いといて、

美也子演じる小川真由美は美しすぎるのもいいとして、

辰哉の異母姉弟・春代が美しすぎる。

典子はカットされています。

辰哉との悲恋を考えると、美也子に典子的な役割を担わせるのは真っ当な改変。

2時間半の作品の中で、人物が渋滞しない。さすが、脚本・橋本忍さんである。

 

400年前の因縁と32人殺しのシーンが圧巻。

圧巻といえば、洞窟の中で、真実を知った辰哉を追いかける美也子のシーンが、怖くて、せつない。

 

最後、美也子が落武者の末裔とわかることで、

400年前の復讐が果たされたというまとめかたに唸る。