今年は戦後80年という節目の年です。先の大戦を終えてから、もう80年もの月日が流れました。この長い時間の流れの中で、戦争を直接体験した方々は、残念ながら年々少なくなっています。それに伴い、テレビやメディアで戦争の記憶を語る機会も減ってきているように感じます。
しかし、今私たちはもう一度、日本の歴史と戦争について真剣に考えなければならないのではないでしょうか。戦後80年が経ち、戦争は私たちにとって、教科書の中の出来事、あるいは昔の映画やドラマの中の世界のように感じられるかもしれません。しかし、それは決して過去の遠い話ではありません。私たちが今享受している平和な暮らしは、多くの犠牲の上に成り立っているという事実を忘れてはなりません。
日本は世界で唯一、原子爆弾を投下された国です。広島と長崎に落とされた原爆の悲劇は、言葉では言い表せないほどの苦しみと悲しみをもたらしました。その記憶は、単なる歴史の一ページではなく、私たちが核兵器の恐ろしさを世界に訴え続けるための、かけがえのない教訓です。
「戦争を知らない世代」が増えることは、ある意味で平和の証かもしれません。しかし、同時に、戦争の悲惨さや核兵器の脅威に対する感覚が鈍くなってしまう懸念も抱えています。世界では今もなお、各地で紛争や戦争が起きています。これらの出来事を「遠い国の話」と捉えるのではなく、自分たちの問題として捉えるためにも、私たちは日本の歴史を学び、戦争の記憶を風化させない努力を続ける必要があります。
今年3月、家族で長崎へ旅行に行きました。その際に長崎原爆資料館を訪れました。どうしても子供たちに戦争や原爆の悲惨さを教えたかったのです。折しも、昨年の2024年に日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞した後でしたので、特別展示もありました。
思いのほか、子どもたちは真剣にその展示を見ていました。外国人観光客(米軍関連の人たちなのでしょうか?)も多くいたのが印象的でした。子どもたちは、「外国の人たちも興味があるんだ」と感じたようです。その後平和公園まで散歩し、平和記念像を見てきました。
先日8月9日、被爆80周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典をテレビで見ました。数カ月前に訪問した場所が映し出されていて、子どもたちもすぐに画面に見入っていました。そして、一緒に黙とうをささげ、戦争が如何に悲惨で何も生み出さないかを話す機会が持てました。
戦争の記憶を次世代へ語り継ぐことは、私たちの使命です。私たちは、日本の歴史を知り、戦争の悲惨さを心に刻むことで、改めて平和の尊さを感じ、核兵器廃絶への思いを強くすることができるはずです。
このブログを読んでくださった皆さんと一緒に、改めて平和について考えていけたら嬉しいです。
