あたりまえですが、社会は個人の集まりで成り立っています。私たちは、家族、学校、職場、地域社会といったさまざまなコミュニティの一員として生活しています。そして、社会全体の健全さは、実は一人一人の行動や意識に大きく依存していると思います。社会が崩壊するとき、それは決して一夜にして起こるわけではありません。むしろ、個人の無意識的な変化や選択が少しずつ積み重なり、最終的に大きな社会的な崩壊に繋がるのです。
社会が崩壊する最初の兆しは、個人のモラルや倫理観の低下から始まると思います。それがだんだんと社会全体に波及するのです。一人一人が「自分だけよければいい」と考えたり、ルールを守らなくなったりすると、社会全体の信頼が失われます。小さな嘘や不正が許されると、それがどんどん広がって、社会の秩序が乱れて行くのだと思います。個人が自分のことだけを考えて行動すると、周りとの協力がなくなり、社会がバラバラになります。みんなが自分の利益を最優先にすることで、貧富の差や争いが増え、社会が不安定になります。
また、社会の問題に無関心でいると、問題は解決されません。「自分には関係ない」と思う人が増えると、その無関心が社会全体に広がり、最終的に大きな問題を引き起こします。だから、教育が大事なのです。教育は次世代を育て、社会の基盤を作るものです。もし、教育がうまく行われないと、次の世代が社会を支える力を失います。正しい価値観や知識を教えることができないと、社会が安定しなくなります。
一方で逆もあります。社会の秩序も個人から始まるのです。人に優しくされたら、自分も人に優しい人間になろうと思いますよね。そうやって社会が浄化され、秩序が生まれて行くのだと思います。日本人は個人の意見を持っていないと自虐的に言われることもありますが、逆に社会の秩序を乱さないと言う意味では世界的に見ても最も優秀な民族なのだと思います。
どんなことにも一長一短があると思います。どこかがすべて完璧でどこかがまったくダメなんてことはないのです。ただ、日本人の苦手な、良くないところは、海外をマネするのではなく日本人らしく改善するべきだと思います。その為には教育が一番大切だと思います。しかし、残念ながらその教育する側のレベルが全く低いと感じています。
これからの日本はどこに進むのでしょうか。内部環境と外部環境両面を見ても非常に厳しいと思いますが、何かに手を打たなければなりません。何とかなると言うことはありません。日本人は逆境に強い民族だと信じています。みなで力を合わせて取り組んで行きましょう。そのためにはまず我々個人から行動を起こす必要がありますね。