海外旅行に行かなくなった日本人 | 東京ブレイズ二代目社長のつぶやきブログ

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世間ではあまり知られていない「ろう付」を生業に、日本の科学技術の下支えに本気で取り組んでいる、中小企業の2代目社長が日頃思った中小企業経営やろう付技術と業界、その他さまざまなことについてつぶやきます。

皆さんは、海外旅行は好きですか?最後に海外旅行に行ったのはいつですか?

 

日本を訪れる外国人観光客は過去最高ペースで増え続けています。訪日外国人はコロナ前の2019年は3,188万人でしたが、2024年は1~6月で過去最高の1,778万人、年間では3,500万人と試算されています。

 

一方で日本人の、特に若者の海外旅行離れが進んでいるそうです。出国する日本人は、2019年は約2,008万人でしたが、2023年は約962万人と4年で半減しました。

 

パスポートの所有者も減っています。2019年のパスポート保有者は23.8%でしたが、2023年は17%で約6人に一人まで減少しています。海外と比較してみると、アメリカは50%以上、韓国は約40%、台湾は約60%ですので、日本のパスポート所有者の少なさは顕著です。

 

日本のパスポートはビザなしで194ヶ国に入国でき、世界でもシンガポールに続いて2位(2024年)の強さを誇るのですが、それもあまり活用されていないように感じてしまいます。それではなぜ日本人は海外に行かなくなったのでしょう。

 

街でのインタビューでは以下の様な意見が聞かれました。

 

60代男性:旅行は好きだが、円安なので行きづらい。ラーメン一杯3000円などと聞くと、「そこまでして行くか」と言う気持ちになる。

 

20代女性:フライトが長いのが苦痛だし、言葉が通じなくて不便なので行きたくない。

 

20代女性:高いお金を出してまで、海外を体験したいと思わない。出来ることと金額が見合っていないと思う。

 

特にZ世代では海外に行きたいと思わない人が増えているそうです。19~25歳の男女に「海外旅行に行きたいか」を聞いた調査では、「行きたいと思わない」が57.3%、「行きたいが社会情勢が不安」が23.0%でした。

 

その理由は、「海外は治安が悪いイメージがある」、「良いところよりも悪いところが目に付く」、「海外にある大体の食べ物は日本でも食べられるし、日本の方が日本人好みに合わせられていそう」などです。

 

留学に関してはどうでしょうか。日本人留学生の数は、2019年度に10万7346人でしたが、2022年度はコロナの影響もあって5万8162人と半減しています。

 

やはり円安や世界的な物価高のせいで、金銭的なハードルが上がっていると思われます。航空運賃やホテル代などすべてが上がっています。さらに国内でもインフレが進んでいて、給与もなかなか上がらない状況では、海外旅行に行くなど余裕がない人が多いことも容易に想像できます。。

 

また、YouTubeなどのメディアで海外の情報があふれかえっているので、実際に行かなくても行った気になれるのも海外旅行に行かなくても良いという考えにつながるのではないでしょうか。

 

自分が若いころは今よりもっと気軽に海外旅行に行けました。そして、日本では経験できないことをいろいろと経験した思い出があります。若い時の経験はお金を払ってでもしろとは言いますが、今の若い子達には通用しないのかも知れませんね。

 

日本人は強いパスポートがあるのにもったいないと思いますが、逆に考えるとそれだけ日本が良い国なのでしょう。安全清潔で物価が安く食事が美味しい。最近は訪日外国人が多くて場所によっては外国にいるような気すらします。でも、やっぱり海外旅行っていいんですよ。

 

と言うことで、私は今週末からポーランドへ行って来ます(出張ですが…)。

 

家族旅行のイラスト「飛行機でお出かけ」