ヤンキーとオタク | 東京ブレイズ二代目社長のつぶやきブログ

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世間ではあまり知られていない「ろう付」を生業に、日本の科学技術の下支えに本気で取り組んでいる、中小企業の2代目社長が日頃思った中小企業経営やろう付技術と業界、その他さまざまなことについてつぶやきます。

さて前回は、日本は経済成長をしなければならないと偉そうに述べましたが、どうやって日本は経済成長ができるのでしょうか?とても難しい問題です。インバウンドを増やして外貨を稼ぐのもいいでしょう。確かに日本にはたくさんの魅力があります。

 

しかし足元をみれば労働生産人口の減少で、サービス業は慢性的な人手不足に陥っています。サービス業に限りません、製造業も同じです。ホテルは空室があるのに、清掃など従業員不足で100%稼働できていないとも聞きます。公共交通に関してもタクシーが捕まらない、バスが減便されているなど問題が山積です。ただ単に海外から人を呼ぶ前に“受け入れ態勢”を準備しなくてはならないのです。

 

さて、日本は天然資源の無い国です。無いと言うのは語弊があるかも知れませんが、少ないし利用できていないのが現状だと思います。しかし日本にも資源はあります。それは世界と比べて教育水準の高い人材と、これまで蓄積された科学技術の知識と経験があります。労働生産人口が減っていると言いながら矛盾するような資源の話ですが、自分はこの人的資源を最大限に生かすことこそ日本の生き残る道だと考えています。

 

しかしこの人的資源もうかうかとしていられません。教育水準は諸外国にどんどん抜かれだんだんと日本人の人材ランキングは国際的に低下しているのは事実です。でも、俗に勉強ができる頭が良いだけではこの人材ランキングは上がらないと思います。

 

日本が今後経済成長を成し遂げるには、生産性を上げていく必要があります。特に製造業ではそうです。それではどうやって生産性を上げていくのか。それにはイノベーションを起こすしかないのです。イノベーションと聞くと何かすごいことを発明するかのように思うかも知れませんが、それは違います。今ある技術を組み合わせて“新しい価値”を生み出せば良いのです。

 

このイノベーション、もちろん簡単には起こせません。ではどんな人がイノベーションを起こしやすいのでしょう?それは“ヤンキー”と“オタク”です。決して彼らを悪く言っているのではありませんが、人とは違う目線で一つの事に夢中になれたり、何かの強い信念があったり、でもちょっと世間一般からは外れているように見える人たちの例えとしています。

 

日本には素晴らしいサブカルチャーがあります。海外から認められるこれらのサブカルチャーはイノベーションを起こし続けてきているのではないでしょうか。実際に経済効果もあります。サブカルチャーが主要産業になることは難しいかも知れませんが、このような視点で製造業もイノベーションを起こす必要があるのではないかと思います。なので弊社も“ヤンキー”と“オタク”の自由な発想に力を借りてイノベーションを起こしたいと思います。