今、出張でタイに来ています。タイには1996年からこれまで十数回来ていますが、今回気付いた変わらないことと変化していることがあります。
まずタイは相変わらず居心地がいいです。他の東南アジアの国々も雰囲気は似ていますが、自分にとってはタイが一番合っていると思います。なぜだか考えましたが良くわかりません。それとタイ料理が美味しいですね。普段あまり食べないのでそう思うだけかも知れません。なぜなら、こちらで日本人と会食すると必ず日本食に行きます。現地で駐在している人達はやはり日本食が一番食べたいのでしょう。
しかし、物価が上がっています。最近特に上がってきていると聞きました。これは世界中で同じ傾向ですね。日本の物価の上昇はまだ緩い方です。それに加えて今の為替の影響でさらに高く感じます。1バーツが4.13円もします。90年代は2.8円、2000年代で3バーツくらい、最後に来たのがコロナ前でそれでも3.2バーツくらいだったと思います。
気のせいなのか慣れてきたせいか、今回の訪タイで東南アジア独特のエネルギーみたいなものが少し薄まっているように感じました。もちろん日本とは違うのでまだまだエネルギッシュですが、以前よりも落ち着いた感じがします。
現地の人と話していて初めて知ったのですが、タイは東南アジアで最も高齢化が進んでいる国なのだそう。日本ほどではないけれど、タイもこれから自分たちと同じような道を進んで行くのでしょうか。東南アジアの国は人口ボーナスがあってこれからまだまだ経済成長すると言うのはそれぞれの国によるのでしょう。タイは日系企業が進出して一緒に成長したので、今は成熟期に入っている感じがしました。
しかし、こちらから日本や東南アジア、はたまた欧米を見ると、日本はかなり危機的な状況にあると感じてしまいます。日本はこれまでのアドバンテージがあるので、それを世界で生かさなければ先が無いと感じています。我々は製造業ですが、ものづくりは世界のどこかで必ず行われます。その場所が日本でなくても我々が活躍して世の中の役に立てるにはどうしたらいいのか、残りの旅でじっくり考えたいと思います。