戦後アメリカは日本国民の精神力の
要因を探し、その脅威に対して
制限をかけようとしていました。
その中の一つ、目を付けられていたのが
1000年以上の歴史がある“将棋”でした。
そしてGHQにある男が呼ばれ
将棋の命運は彼に委ねられました。
彼の名は升田幸三(ますだこうぞう)。
当時29歳でした。彼は後に伝説の
将棋指しとなります。
アメリカ将校に取り囲まれている中
GHQ対升田の一局が始まりました。
将校は「将棋は捕虜虐待の競技。
我々の嗜むチェストは違い、
将棋は取った相手の駒を
自分の兵隊として使用する。
これは捕虜への虐待行為であり人道に
反するものではないか?」と
自信満々に投げかけました。
それに対し升田は睨みを利かし
こう答えました。
「冗談を言え、将棋では常に
駒が生きている。
能力を尊重し敵味方問わず
その能力に応じて同じ仕事を
させる!」。さらに
「そのそちらが嗜むチェスとやらは
王が危なくなると女王盾にしてでも
逃げようとする。それがそちらの
文化で言うレディーファースト
なのか」と。
5時間にわたり将校達と一人で話し
升田は見事に勝利を収めたのでした。
人間は将棋の駒ではありませんが
将棋はその駒それぞれの能力を
生かして勝利という目標に向かう
競技なのだと気付かされました。
そして、それは会社経営にも通ずる
ものがあると感じざせられました。
