少子化対策 | 東京ブレイズ二代目社長のつぶやきブログ

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世間ではあまり知られていない「ろう付」を生業に、日本の科学技術の下支えに本気で取り組んでいる、中小企業の2代目社長が日頃思った中小企業経営やろう付技術と業界、その他さまざまなことについてつぶやきます。

最近では毎日のように「少子化対策」

のニュースが流れています。

 

そしてこの「少子化が止まらない」系の

ニュースはまるで「急に発生した国難」

かのように流れていて、

同時に政府の少子化対策の

不備批判につなげる流れが

ひとつの定番となっています。

 

そこで政府や東京都は異次元の

少子化対策を実施すると言って、

単純にこれから子供を産みそうな

若い世代のカップルや子育て世代に

お金を出すと言っていますが、

果たして本当に少子化対策に

なるのでしょうか。

 

そもそもなぜ少子化が進んだのでしょう?

思うに少子化の本質的な原因は

「少母化」なのではないでしょうか。

 

生まれてくる子どもの数が少ない

という見方をしてしまうと、

世の女性たちが子どもを産んでいない

かのような誤解を与えがちです。

しかし、これは統計的に違うそうです。

 

母親が子どもを産んでいないから

少子化なのではなく、その前提となる

「母親となる女性の数が減少」している

というのが本質的な問題なのです。

 

詳細な統計はここでは省略しますが

最近のお母さんも1985年のお母さんも

同じように出産しているのだそう。

 

つまり少子化の本質的な原因を探れば、

それは少母化であり、少母化の問題を

さらに突き詰めていけば、その根源的な

原因は有配偶女性人口そのものの減少、

つまり婚姻数の減少なのです。

 

それではどうすればいいのか。

簡単に有配偶女性人口を増やして

お母さんになってもらえれば良いと言う

簡単な問題ではありません。例えば

晩婚化も大きな課題の一つです。

 

結局は今の日本の将来に不安があるから

若い人たちが結婚し、子供を産んで

将来の夢を描けないことが根本原因

なのではないでしょうか。

 

今の若者に足りないのは“安心”です。

結婚したらいくら、出産したらいくら、

というような一種の成果報酬的な

インセンティブの考え方ではなく、

「結婚しても出産してもお金の

心配はいらない」という安心を与える

制度設計のほうが、結果自発的な

行動につながり、結婚の増加に

結び付くのではないかと思います。

 

そのためには少子高齢化社会での

経済成長対策が重要だと思うのです。

 

少子化問題は待ったなしです。しかし

この問題の小手先の対応をしても

まったく効果がないのではないかと

思うのは自分だけでしょうか?