離見の見 | 東京ブレイズ二代目社長のつぶやきブログ

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世間ではあまり知られていない「ろう付」を生業に、日本の科学技術の下支えに本気で取り組んでいる、中小企業の2代目社長が日頃思った中小企業経営やろう付技術と業界、その他さまざまなことについてつぶやきます。

「離見の見」と言う言葉があります。

世阿弥という室町時代の能学者の

能楽論で、演者が自分をはなれ

観客の立場で自分の姿を見ること。

また、 自分の演技について客観的な

視点をもつことを言うそうです。

 

自分のメンターには、「お前はこの力が

必要だ、離見の見を身に付けろ」と

言われ続けています。

なのでいつも「離見の見」を心がけています。

 

離見の見を行うためには、時には自分が

得意な事や好きな事から離れてみることが

必要です。逆に、苦手な事や嫌いな

ことを意図的にやってみることも必要です。

 

そうすると何が見えてくるか。

 

若い頃、親元を離れて生活をしたら

親のありがたさが分かりました。

海外に住んで初めて日本を外から見る事

ができ、日本の良さや弱点がわかりました。

 

一人暮らしは色々と面倒だったし、親元は

楽だったけれど、結果的には良かったです。

海外も元々興味がなかったし、英語なんて

話したいとも思っていませんでした。でも、

海外に住むことで日本では得られない

多くを得ることが出来ました。

 

自分自身や自分の家族、自分の仕事など、

分かっているようで本当は良く分かって

いない、見えていないことが実は

多いのではないでしょうか。

 

「離見の見」、是非やってみて下さい。