ドラえもんの風景 | 東京ブレイズ二代目社長のつぶやきブログ

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世間ではあまり知られていない「ろう付」を生業に、日本の科学技術の下支えに本気で取り組んでいる、中小企業の2代目社長が日頃思った中小企業経営やろう付技術と業界、その他さまざまなことについてつぶやきます。

先日、子供たちに強請られて何年振りかに映画館へ行ってきました。見たのは「STAND BY ME ドラえもん2」です。そうです、ついにのび太君としずかちゃんが結婚した、そのお話でした。それにしても、ドラえもんは今やCGだし声優もすっかり変わっていて、自分的には何だか変な感じがしました。自分の中のドラえもんはやはり大山のぶ代さんの声でしたから。

 

そのドラえもんは自分が子供のころからある漫画で、それこそお小遣いでコロコロコミックを買っては読んだものでした。そこでふと思ったのが、ドラえもんに出てくる景色は、実は現在あまり存在しないものが多いのではないかと言うことです。子供たちは見ていて違和感がないのかな?

 

その特徴的なのが、のび太たちがいつも遊んでいる住宅地の中の空き地です。そこには必ずコンクリート製の土管がありますよね。のび太やジャイアンをはじめ子どもたちは土管に上ったりくぐったりして遊んでいる。女の子は土管を家に見立てて、中でおままごとをしている。そういえば自分の時代はそんな景色があったようななかったような。でも、今ではすっかり見かけることはなくなりました。あれは何だったのでしょうか。

 

いまでこそ日本の水洗トイレ率(汚水処理人口普及率)は91.7%、東京は99.8%なのだそうですが、ちょっと前の1970年代は東京23区内ですら、鼻をつまみたくなるようなにおいが充満する汲み取りトイレの家庭は多かったのです。従って、1960~1970年代の東京にはまだ汲み取りトイレのエリアがたくさんありました。つまり、下水道の新設が人口増加に追い付かない時代背景だったのです。そして、あれは東京中で下水道工事が行われていた時代だからこそのシーンだったのです。

 

時代が変わっても未だに子供たちの心を惹き続けるドラえもんは、日本が誇る素晴らしいキャラクターですね。この作品を作った藤子・F・不二雄さんも改めてすごい人だと思いました。今はいろいろなことが便利になって暮らしやすい時代になったと思いますが、昭和に戻って生活したらどんな感じなんだろう。そんなことを思いながら映画を見終えたのでした。