私が所属しているろう付に関わる業界団体は、日本溶接協会と溶接学会があります。その中でろう付に関する部会は双方にあり、どちらにも運営幹事として参加・活動しています。それらは、日本溶接協会の先端材料接合委員会、溶接学会の界面接合研究委員会と言う研究部会となっています。
この両委員会は年に3回ずつ開催されており、20年程前はそれぞれでろう付に関する研究発表が盛んに行われていましたが、最近ではろう付関連の講演者を探すのに毎回苦労しています。そこでいつも思うことは、なんでこの2つの似た委員会が一緒にならないかってことです。最近ではこの業界に限らず教育機関及び民間企業での研究者の減少で、日本の科学技術の衰退が本当に心配な状態です。国家予算を見ても科学研究費は中国に遠く及ばず、日本の研究者が中国で科学研究費をもらうために中国で研究しているような状況です。こんな状態で、2つの団体が今後も成り立って行くのでしょうか?
しかし、それが簡単には行かないようです。その理由は縦割り行政にあると思われます。日本溶接協会は経済産業省の管轄で、溶接学会は文部科学省の管轄だからです(間違っていたらごめんなさい)。これらの組織に横串を差したり、統一しようと考える行政のトップはいないのかな?現場で声をあげて行かないといけないんだろうな。ちなみに海外では、溶接分野で日本の様に組織が二つあるのを聞いたことがありません。
日本は何か起きてからでないと対応できない国民性のような気がします。そんなことはないと叱られるかも知れませんが、私はそう感じます。今の時代、何事においても何か起きる前に何らかの手を打つことが求められていると思います。
先端材料接合委員会
界面接合研究委員会
https://jweld.jp/research/kaimen/index.html