American Dreamer | とりたちのこえをきく

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自分用メモと感想置き場です。The Byrdsとか好きです。

American Dreamer/Gene Clark
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ジーン・クラークのバーズ在籍時・ソロ・他のアーティストとの音源・レアトラックなどを年代順に収録した、素晴らしい編集盤。作った人は非常に分かってらっしゃる!最高!手放しで褒めちぎりたい選曲!
ちなみに1964年以前と1974年以降も活動があるけれど、この10年は彼が一番輝いていたときだと思う。
そこを抜き出してきたところも、また良い。


これ一枚にジーン・クラークの魅力が凝縮されているので、ジーン・クラーク入門(?)にも根っからのファンにもお薦め。持ってない人はぜひぜひ。


オリジナルライナーは、お馴染みシド・グリフィン氏。10ページびっちり、気合の入ったものを書いている(例によってちゃんと読んでないが…)。国内盤では小尾隆氏が解説。


ジャケットデザインは、まあ普通かな。あっでもモップヘアー時代だからうれしい。
内容はこちらのがいいけど、ジャケデザインなら「Echoes」という別の編集盤のほうが好き。


曲は、全体に漂うジーン・クラークらしさというのはあるものの、案外アルバムごとに違いもあって面白いよ。
内省的で、繊細で、素朴。
ただ、年を追うごとに声に現れ始める、ひずみを感じて少し胸が痛くなる。



 [ The Byrds ] 1964-1966

01. I'll Feel A Whole Lot Better - Gene Clark
02. Set You Free This Time - Gene Clark
03. She Don't Care About Time - Gene Clark


 [ Gene Clark & The Gosdin Brothers ] 1967

04. Echoes - Gene Clark
05. So You Say You Lost Your Baby - Gene Clark


 [ The Dillard & Clark Expedition ] 1969-1970

06. Radio Song - Gene Clark / Bernie Leadon
07. With Care From Someone - Gene Clark / Bernie Leadon / Doug Dillard
08. Out On The Side - Gene Clark
09. Train Leaves Here This Morning - Gene Clark / Bernie Leadon
10. Something's Wrong - Gene Clark / Doug Dillard
11. Through The Morning Through The Night - Gene Clark


 [ The Byrds ] 1970-1971

12. She's The Kind Of Girl - Gene Clark
13. One In A Hundred - Gene Clark


 [ Gene Clark & The Flying Burrito Brothers ] 1971

14. Here Tonight - Gene Clark


 [ Gene Clark ] 1971

15. The Virgin - Gene Clark
16. With Tomorrow - Gene Clark / Jesse Ed Davis
17. White Light - Gene Clark
18. Spanish Guitar - Gene Clark
19. American Dreamer - Gene Clark
20. Outlaw Song - Gene Clark


 [ The Byrds ] 1971

21. Full Circle - Gene Clark


 [ Gene Clark ] 1973

22. From A Silver Phial - Gene Clark
23. Silver Raven - Gene Clark


 [ The Byrds ] 1973

24. Full Circle Song - Gene Clark



収録アルバム情報(じぶん調べ)。
アルバム名と曲名・バンド名が一緒だったりで相当紛らわしいよ。間違ってたらすみません。


01はMr. Tambourine Manより。
02はTurn! Turn! Turn!より。03はそのボーナストラックで聴ける。
ポップ寄りで若々しいフォークロック。


04、05はGene Clark & The Gosdin Brothersより。
バーズと違うものを作ろうとしている意気込みを感じる。Tried So Hard入ってたらもっと良かったなぁ。


06~09The Fantastic Expedition Of Dillard & Clarkより。10はそのボーナストラックで聴ける。
11はThrough The Morning, Through The Nightより。
カントリー色が顕著に出ている。


12~14、24はRoadmasterより。
初期のバーズを思わせるような素敵な曲。(オリジナル・バーズがバックにいるし)
14はThe Flying Burrito Brothersにも収録されている。リック・ロバーツやクリス・ヒルマンのコーラスもまた良くてなぁ。
24はOriginal 'Roadmaster' Mixとのこと。なんかボーカルが遠い。Roadmaster収録のものと比べて、ややシンプル。


15~18はGene Clark(通称White Light)より。
19、20はAmerican Dreamer(同名映画サントラ)より。
素朴で渋い、ジーン・クラークそのものが味わえる。
自分の調べたところによると、20は他の編集盤や2枚組のアンソロジーにも収録されていないので、これか映画サントラ買うしかない。


21はByrdsより。
ジーン・クラークらしく手堅い。


22、23はNo Otherより。
今までと比べて、派手で華々しい。けどやっぱり、ジーン・クラークの曲だなぁとは思うよ。




よだん

同じRAVEN RECORDSから出ている「Set You Free: Gene Clark in the Byrds 1964-1973」もお薦め。こちらはバーズ名義での音源に絞られてるけれど、やはり良くまとめられている。ブックレットもきれい。そのうち取り上げるかも。
ついでにGram Parsonsの「Warm Evenings, Pale Mornings, Bottled Blues: 1963-1973」も、持っていないけれど選曲が良いなあと感心する。

何枚かしか知らないけれど、RAVENの出す編集盤は、選曲もタイトルも良い。そのアーティストを好きな人が作ってるんだろうなぁ。非常に好感が持てるレコード会社なので、これからも応援してます。