- アンソロジー/フライング・ブリトウ・ブラザーズ
- ¥3,670
- Amazon.co.jp
長すぎて入らなかったけど、原盤のタイトルは
Hot Burritos! The Flying Burrito Brothers Anthology 1969-1972
バーズを早々と脱退したグラム・パーソンズ、その前のバンドで一緒にセッションをしたクリス・エスリッジ、ミュージシャンなんだかアニメーターなんだか良く分からないスニーキー・ピート、そしてパーソンズの少し後に同じくバーズを脱走(笑)してきたクリス・ヒルマンを仲間に入れてあげて出来たバンド。
1969年結成から、1972年解散までを追った2枚組アンソロジー。
ブリトウズはオリジナルアルバムを4枚リリース、うち
ファースト・セカンド・サードアルバムの全曲、ラストアルバムからはなぜか2曲と冷遇、そのほかアルバムに入らなかった音源も豊富に収録されているという気合の入りよう。つまりこのアンソロジーを買えば、主な音源はほとんど聴けるのでお薦め。
「カントリー・ロック」というジャンルを確立したバンドとして、しばしば名の挙がるブリトウズ。
今でこそ評価されているが、当時はロデオと同じく売れなかった。(当時から同業者には評価されていた模様)
活動期間も短かったため、こう一つの作品にまとめて通して聴いても、そこまで違和感はない。土台にカントリーがあるからかな。
(ただアルバムごとにR&Bの味付けがあったり、エレクトリックだったり、メンバーチェンジによってボーカルや曲を書く人が変わったりとで、そんな違いはある。グラム・パーソンズの脱退は転機)
ちなみにグラム・パーソンズ自体は、「カントリー・ロック」じゃねーよ「コズミック・アメリカン・ミュージック」だよと言っていたそうな。こっちのほうが素敵よね。カントリーロックのほうが分かりやすいから定着したのかな?
どうでもいいけど、とっても長いバンド名の上、日本語表記だと、フライング・ブリトー・ブラザーズ、フライング・バリット・ブラザーズなどなど、微妙に違う呼称が使われていたりする。英文表記だと~Bros.だったりするし、検索しづらい。(ちなみに自分は「ブリトウズ」と呼ぶことにしている。なんとなく)
その点The ByrdsやThe Beatlesは、シンプルかつ普通名詞とはかぶらないので秀逸と言える。
原盤はHolly George Warren氏の丁寧な解説に加え、Chris Hillmanが短いコメントを寄稿している。
国内盤にはその対訳、解説は萩原健太氏が書いており、歌詞も付いている。(全部一枚の紙に印刷されているので字が小さいが)
原盤ライナーも読んでいて面白かった。なんと1972年にパーソンズは、クリス・ヒルマン、リック・ロバーツ、ジーン・クラーク、アル・パーキンス、マイケル・クラークとギグを行ったとのこと。マジか!!!すごい!!!どこかに録音されたものは残ってないのかなぁ。頼む。
ブックレットの中は白黒印刷だけれど、ブリトウズのいかす写真やにっこにこの雰囲気良い写真などがちりばめられていて、見ていて楽しい。マイケル・クラークはやっぱり足長いね。
メンバー移り変わりも、写真と名前併記でひとページにまとめられている。初心者に親切。(同じものがラストアルバムの内側にも印刷されている)
ジャケット写真は、ファーストアルバムを作る際に撮影されたものだろう。
真ん中の美しいおねーちゃんたちが普通に並んでるので、一瞬メンバーかと思ってしまうが違います。
ヌーディースーツ姿のメンバーがかっこいい。ヒルマンさんイケメン。
ちなみに解散から数年後に、スニーキー・ピートやクリス・エスリッジなどで再結成され、近年まで活動していたようだ。新生ブリトウズにはジーン・パーソンズやスキップ・バッティン、ギブ・ギルボーなども参加。
自分にとってのブリトウズは、ヒルマンが居たときまでなんだよ!!!いや、ぎりリック・ロバーツ在籍時までかな。なので聴いてないけれど、機会があったらそのうち触れてみたい。
Disc:1
01. Christine's Tune (A.K.A. Devil In Disguise) - Chris Hillman / Gram Parsons
02. Sin City - Chris Hillman / Gram Parsons
03. Do Right Woman - Chips Moman / Dan Penn
04. Dark End Of The Street - Spooner Oldham/ Dan Penn
05. My Uncle - Chris Hillman / Gram Parsons
06. Wheels - Chris Hillman / Gram Parsons
07. Juanita - Chris Hillman / Gram Parsons
08. Hot Burrito #1 - Chris Ethridge / Gram Parsons
09. Hot Burrito #2 - Chris Ethridge / Gram Parsons
10. Do You Know How It Feels - Barry Goldberg / Gram Parsons
11. Hippie Boy - Chris Hillman / Gram Parsons
12. The Train Song - Chris Hillman / Gram Parsons
13. Lazy Days - Gram Parsons
14. Image Of Me - Harlan Howard / Wayne Kemp
15. High Fashion Queen - Chris Hillman / Gram Parsons
16. If You Gotta Go - Bob Dylan
17. Man In The Fog - Bernie Leadon / Gram Parsons
18. Farther Along - Arr. Chris Hillman / Gram Parsons (Traditional)
19. Older Guys - Bernie Leadon / Chris Hillman / Gram Parsons
20. Cody, Cody - Chris Hillman / Gram Parsons
21. God's Own Singer - Bernie Leadon
22. Down In The Churchyard - Chris Hillman / Gram Parsons
23. Wild Horses - Keith Richards / Mick Jagger
Disc:2
01. Six Days On The Road - Carl Montgomery / Earl Green
02. Close Up The Honky-Tonks - Red Simpson
03. Break My Mind - John D. Loudermilk
04. Dim Lights - M. Adler
05. Sing Me Back Home - Merle Haggard
06. Tonight The Bottle Let Me Down - Merle Haggard
07. To Love Somebody - Barry Gibb / Robin Gibb
08. White Line Fever - Merle Haggard
09. Colorado - Rick Roberts
10. Hand To Mouth - Chris Hillman / Rick Roberts
11. Tried So Hard - Gene Clark
12. Just Can't Be - Chris Hillman / Rick Roberts
13. To Ramona - Bob Dylan
14. Four Days Of Rain - Rick Roberts
15. Can't You Hear Me Calling - Chris Hillman / Rick Roberts
16. All Alone - Chris Hillman / Rick Roberts
17. Why Are You Crying - Rick Roberts
18. Here Tonight - Gene Clark
19. Ain't That A Lot Of Love - Homer Banks / Dean Parker
20. Losing Game (Live) - Dennis Weave / James Carr
収録アルバム情報等 ライナーに示されているとおり書いてあるけれど、色つき文字は自分調べ。
disc:1
01~11はThe Gilded Palace Of Sinより。
12はシングルで発売された。(The Gilded Palace Of Sinリマスタ盤ボーナストラックでも聴ける)
13~23はBurrito Deluxeより。
disc:2
01はThe Best Of The Flying Burrito Brothersより。(Seepless Nightsリマスタ盤ボーナストラックでも聴ける)
02、03、05、07はClose Up The Honky-Tonksより。(02、05はSleepless Nihgtsでも聴ける、03、07は同リマスタ盤ボーナストラックでも聴ける)
4、6はSleepless Nightsより。
08~17はThe Flying Burrito Brothersより。
18はClose Up The Honky-Tonksより。(The Flying Burrito Brothersリマスタ盤ボーナストラックや、Gene ClarkのRoadmasterでも聴ける)
19、20はLast Of The Red Hot Burritosより。