前者後者論とは…


人間は認知や意識の違いにより2つに分けられる、と言うタイプ論。

OSなので後からアプリやらアクセサリは追加できるけど、OSそのものはずっと変わらない、といった仕組み・土台の話。

前者後者.com



  B前者がB前者を語る


前にこんな記事を書いたんですが…

今日はここに至るお話を書いてみようと思います。




前者後者論の研究&発信をしておられる向江さん曰く、前者の脳には4タイプあって、それは情報の保存領域と、思考領域がそれぞれどこにあるか、で分けらる、とのこと。

これが、ひとくくりに「前者」で語るとはみ出てしまう部分を説明するのに、とてもしっくりくるんですよねー。



私は保存領域は外側、思考領域は内側にあるBタイプ。

内側のキャパは決して広くなく、だから余計なデータを置いときたくない。

思考のためにキャパは空けておきたい。



かつ、思考する時に外にあるものを内側に持ってくるのにデータが重いと取り込みにくいので、なるっっっべく軽くしておきたい。

簡略化して保存しときたい。

…んですが、簡略化する時に人の情報の中の「感情」をも簡略化した為に、小中学校時代にはけっこう痛い目を見ました。

なのである程度の感情情報も保存してます。



そして、保存した情報と今目の前で起きてる事象をすり合わせながら(同期)、内側に取り込んで(インプット)、考えて(内部処理)、考えた事をやってみてor言ってみて(アウトプット)、目の前の反応とまた保存領域をすり合わせて(同期)、それを内側に取り込み(インプット)…みたいに内外間で回転しながら情報処理。



…ってのが基本です。



  B前者の空回り

このBタイプの回転が、文字通り空回りする時というのがあるんです。

これは私の話なんですけども。



まず前者なので、ある程度「場」が見えてる。

その「場」で起きていることも見えている。

見たくないことも見たいものも見えている。

見える範囲は人によって変わります。

当時の私は「他人の問題」をも自分の(範囲の)問題として受け取っていたので、その「場」で起こっていること全てに対して動こうとしていました。

お役に立たねば!て思いもあったし、スムーズにことが流れないことへの罪悪感めいたものもありました。




そうすると、何が起こるか。

一例ですが、ここで時系列に並べてみたいと思います。



オフィスには家庭における「名もなき家事」のような、「名もなき事務」が存在します。

プリンターの紙切れ、紙詰まり対応、トナーの交換。

蛍光灯がチラつき始めた。(最近のオフィスにはLEDも多いけど)

備品の棚が散らかって在庫がわかりにくい。

などなど。

これらは気付いた人がやることが多く、担当などは決まっていないことがほとんどです。




でも、実際には誰も動かないんです。

あれ?プリンターの紙切れ、誰も気づいてないのかな?と私が動く。

私は自分の本来業務をやっているのにも関わらず、その手を止めてまで、一旦そっちをやる。

そして本来業務に戻る。



ファックスがトレイに溜まり始めてる。

誰も取りに行かない。

もう、急ぎだったらどうするんだと、私が取りに行く。

私宛てではないものがほとんど。

それを宛先ごとに仕分けして配布。

終わったら本来業務に戻る。




これが続くと周りは思い始めます。

「ちぃさん、紙交換とかファックス配るの好きなのかな」

「雑務担当しようとしてる?」




そしてそのうち定着。

「ファックス溜まってるで」

と教えられる。

いや、教えてくれてないで気付いたなら自分でやってくれよ、と思いながら、手を止めてファックス仕分け&配布。



「プリンター紙切れみたいだよ!」

と教えられる。

いや、私今使ってねーし、と思いつつ、手が離せないのかなと立ち上がる。



名もなき事務が私の担当と認定された瞬間です。

これを例えば四半期決算などの、クソ忙しい時にやられると、自ずとこうなる↓


画力の問題でフラフープに見えますが、それぞれの輪っかが凄い勢いで回転している状態と思って下さい。



自分が取り込んだものを処理するのに手一杯で、誰の手が空いてるとかいうのが見えなくなってきます。

人に頼むのも説明が面倒で(そこにキャパをさく事ができないから)やれません。

しんどくなって、限界来て、そのうち腹が立ったり悲しくなったりします。

自分でクルクル回してた仕事を

「あんたもやんなさいよ!」

もしくは

「もう無理ーーー!」

「なんで誰も助けてくれないのー?!」

と投げ始めます。



ひとつとは限りません。

自分で高速回転させたものを次々と。

速度はその時点の自分の空回りが基準なので、人に対してもすんごいせっかちになります。



そして、投げるというより「回してたものが外れて飛ぶ」に近いので、投げられた相手にとっては高速回転の輪っかをぶつけられた感じ。

もはやすっごく雑なカマイタチ。

Wikipediaより。



  反省。反応しすぎやねん。


考えてみればそもそも、私がやりすぎてるんです。

私が印刷した時の紙切れや紙詰まり以外の時にもすっ飛んでってましたもん。

今の私から見ればホント、やりすぎ。気にしすぎ。

(もちろん分かるんだよ、気にしてるんじゃなく気になってしまうんだとは…)

人に頼まれても仕事が忙しければ断って良かったんです。

そんなブラックな職場でもなかったし。

(でもいつ契約切られるかとどこか怖がってたよね。)



当時の上司に言われた

「自分で仕事を増やしてる」

と言う言葉、当時はめっちゃ傷付いたんですが、今はもう頷きしかありません。

自分の意思で増やしてはいなかったのでショックだった。

でも無意識に目の前のトラブル(流れが止まること)に反応してしまってたから、結果仕事が増えてた。



そして、本来言うところの「場を回す」「仕事を回す」って、このイラストのようではないはず。

もっと、成熟したやり方を選べるように舵を切り始めております。



ところで、境界線の薄さも、見えたものに反応するのも、人にお願いできないのも、抱え込み体質も、身体からの影響が大きいです。

前者のはず…なんだけど…スッキリしない、モヤモヤしたりひっかかりがある人は、下のリンクを見てもらえるとヒントになるかもしれません。



固める反射とは


モロー反射



「足りないものを、どこかから何かを持ってきて埋める」発想ではなく、「根が張り芽が出るように、自分が育つ環境を自分に与える」発想に切り替えてみて。

秒では変わらないけど確実に変化します。



その「なぜ」は身体が鍵。


ちぃ