香典返しと故人の写真入りお礼状  | それでも実家は売れました。 〜施設に入所した親の家の片付けと見守り介護日記〜

それでも実家は売れました。 〜施設に入所した親の家の片付けと見守り介護日記〜

片道6時間の実家に暮らす母を近くに呼び寄せることになったのは、息子の小学校入学の一か月前。ドタバタの引越しから施設入所、物と思い出がいっぱいのまま空き家になった親の家の片付け。たった1人で270kmの道のりを何度も通い、家族の歴史と初めて向き合います。 

母の四十九日法要の前後に

葬儀の際に頂いたお香典に

お礼の品を送る手配を始めました。

 

 

親戚(父方と母方のいとこ)の家には

百貨店のカタログギフトを

 

友人にはお菓子をお送りしたのですが

商品の選定や注文は

全部旦那がしてくれました。

 

 

今何が流行ってるのか

やたら詳しい旦那は

この手のことはまかせて安心です^^

 

 

私が気になったのは、

そこに同封するお礼状の方でした。

 

 

遠方の親戚から

現金書留で送られてきたお香典を

受取ってすぐに

お礼の電話はしたのですが

 

 

その時に

 

「おばちゃんにここ何年も

 会えずじまいだったね、、」

 

「最後にお顔も見れずに、、」

 

「また、写真でも送ってよ」

 

と いとこのお姉さんたちから

言われていたのが

ずっと気になっていました。

 

 

みんな遠方で、

コロナ禍だったこともあって

母の葬儀は家族葬で

たった四人で見送りました。

 

母の葬儀の話はこちら ↓

 

それはそれで、

静かにゆっくり送れて

よかったのですが、

 

 

やはり最後に

母の安らかな顔を見て欲しかったな、、

という気持ちは残りました。

 

誰とも母の思い出話をすることが

できなかったのも寂しかったです。

 

 

だからと言って、

棺の中の母の写真を送るわけにも

いかないので

 

母と親しくして頂いた方々に

母の笑顔を載せた

栞(しおり)のような

ものが作れないかと考えていました。

 

 

故人の写真が入った手紙を送ることは

たぶん常識からは逸脱して

不躾なことだとわかっていました。

 

 

でも、コロナ禍になって

最後のお別れが出来ない人は

たくさんいて

 

それを寂しく思ってくれている人も

きっといるはず、、

 

 

母の写真入りの栞を見て

その日だけでも

懐かしい”おばちゃん”のことを思い出して

家で昔話をしてもらえた

うれしいな、、と

 

ほんといつも私の感情の押し付けで

周りは迷惑なんですけど、、(^-^;

 

 

CANVAという無料ソフトから

デザインを選んで作りました。

 

印刷も家のプリンタで

折るところまで完全手作りです。

 

 

■表紙■ A4の三つ折りサイズ

 お礼の言葉

 お世話になった皆様へ

 

■表紙を開いたところ■ 

礼服姿の両親と母の88歳の笑顔の写真

 

■中面■

故人に代わってのお礼の言葉と母の略歴

 令和 四年 ○月 ○日に

 母 ○○ ○○が九十歳で老衰のため

 永眠いたしました

 

 父が旅立って 十三年目の同じハ月でした

 

 うんまいものが大好きな

 二人でしたので

 

 きっと今頃は一緒に

 お酒を飲みながら

 きときとのお寿司でも食べている頃と

 思います

 

 素晴らしい日々を

 共に過ごして下さった皆様に

 故人に代わりまして

 心より お礼申し上げます

 

 ありがとうございました

 

     兄 名前

     私 名前

 

 母 略歴 へ続く

 

 

■裏面■

 

 いつもテーブル

 いっぱいに

 ごちそうをならべて

 待っていてくれる 母でした

 

 1932年 - 2022年

 母 俗名

 

 

この栞とは別にお一人ずつ内容を変えて

手書きのお手紙を添えました。

 

 

本来であればお会いして

お礼を言って挨拶するべきところ

どうすれば最後に

感謝の気持ちが伝わるかと考えました。

 

 

遠く離れた地に暮らし、

小さい子供がいることを言い訳に

 

ここ10年程は

親戚の集まりや葬儀・法事にも

ほとんど顔を出さずにきてしまった私

 

 

母にはいつも

 

「私が葬式には代表して出ておくから

 あんたは無理してこなくていいよ

 

 だけど、香典を送るときには必ず

 手紙をつけなさい。

 

 香典だけをポンと送るのと

 手紙がついているのでは

 受け取る側の気持ちは全然違うから

 

 そして弔電も打つんやで。

 番号で選ぶやつじゃなくて、

 その人のことを思い浮かべて

 自分の言葉で送るんやで」

 

そう毎回くどいほど言われてきました。

 

 

筆不精の私は

正直面倒だなーって

思う時もありましたが、

 

葬儀が終わると 

母はわざわざ電話をかけてきて

 

「あんたの弔電は読まれたで

 いい弔電やったわ」

 

とほめてくれました。

 

 

母が教えてくれたその言葉の意味は

香典を受け取る側になって

初めて身に沁みました。

 

 

お母ちゃん、

今度もほめてくれるかなー

非常識って 怒らんといてー 笑

 

 

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