母を家の近くに呼び寄せようと決めた日 | それでも実家は売れました。 〜施設に入所した親の家の片付けと見守り介護日記〜

それでも実家は売れました。 〜施設に入所した親の家の片付けと見守り介護日記〜

片道6時間の実家に暮らす母を近くに呼び寄せることになったのは、息子の小学校入学の一か月前。ドタバタの引越しから施設入所、物と思い出がいっぱいのまま空き家になった親の家の片付け。たった1人で270kmの道のりを何度も通い、家族の歴史と初めて向き合います。 

次の日曜日は朝4時に目が覚めました。

 

 

今週の主人は

土曜仕事、日曜日は休み

 

サービス業のため

休みはシフト制で前月の中頃に決まります。

 

 

 

 

昨日も母には電話したけど、

私の話を聞いてるのか聞いてないのか

気のない返事ばかり

 

 

面倒くさくなると

「トイレ行きたくなったから」

と一方的に電話を切る年寄り w

 

 

相変わらず、失礼なやっちゃ!

 

 

 

「やっぱり帰ろう」

 

 

寝ている主人をゆすり、

 

「気になるからお母ちゃんの顔見てくるわ」

「夜には帰るし、○○(息子の名前)

 よろしく」

 

朝が弱い主人は、「うん」とだけ返事して

また夢の中、、

 

 

 てか、ヨメのこと

 駅まで車で送ってくれんのか~い!

 

 

子どもが起きてもややこしいので

そのまま急いで着替えて

自転車に飛び乗りました

 

 

 

 

3月の朝5時台はまだ真っ暗です

そしてめちゃめちゃ寒い、、

 

 

切符を買って始発電車に飛び乗ったところで

携帯で時刻表検索

 

 

11時前には着けそう・・

 

 

 

 

行きの電車の中で、

先日のケアマネさんとの電話のつづきを

思い出していました。

 

 

「次のことって、、

 母が施設に入るってことですか?」

 

 

「はい、ご一緒に暮らされるのが

 難しいようでしたら、

 施設を探すことになると思います。」

 

 

   どこで?

 

   慣れ親しんだ土地の近くがいいの?

 

   それとも家の近くによぶ?

 

           、、って誰が決めるの?

 

   母? 私?

 

   介護施設ってどこもいっぱい

   なんじゃないの?

 

 

頭の中で次々と疑問がわいてきます。

 

 

 

 

「ただ、施設に入所したからといって

 そこにすべてお任せするという形に

 なる訳ではありませんので」

 

 

「施設にもよりますが、

 通院する時などは基本ご家族が

 同行する形になると思います」

 

 

「年を重ねるごとに入退院を繰り返す方も

 多いです。

 お母さまも持病をお持ちですし、

 その度に呼び出されることになるので、」

 

 

「ご家族様と離れた場所の施設に入所と

 いうのは、現実的でないと思います」

 

 

 

 

  「ゲンジツテキデナイ、、」 が現実。

 

 

 

 

「今であれば、娘さんのお近くに移動

 できると思います。

 もう少し時間がたつと

 それも難しくなるかと、、」

 

 

そんな会話が

頭の中でグルグル回っていました。

 

 

 

 

母に電話を入れずに不意打ちで

帰省するのは初めてでした

 

 

   鍵かかってないやん 

 

 

リビングのドアを開けると、

床暖房とエアコンの熱気がモワッとやってきて

 

さっきまでの外の寒さとの気温差に

クラっとしました。

 

 

 

 

次に目に飛び込んできたのは、

床に散らばった餅! 笑

 

 

市販の切り餅が袋から飛び出したまま

床に散乱していました。

 

 

 

 

ソファにパジャマのまま横たわる母、

眠っているようで、

私には全くきづきません。

 

 

  大好きなお餅を食べようとしたんだ

 

  袋がなかなか開かなくて

  力まかせにひっぱったら、

  袋が破れて餅が散らばっちゃたんだ

 

  で、嫌になっちゃったんだね

 

 

お餅を拾いながらそう思いました

 

 

 

 

そのまま母を起こさず、

 

テーブルに置きっぱなしの

食べ物を処分したり

流し台にたまった食器を洗ったり、

洗濯物を片付けていると

 

母が目を覚ましました。

 

 

 

「あれ、○○ちゃん(私の名前)来てたの」

 

そう言ったかと思うと、

しばらくして、またうとうとしだしました。

 

 

  「何で来たの?」とか聞かないんだ、、

 

 

 

 

次に母が起きたときはもう夕方でした。
  

 

「あれ、○○ちゃん、何してるの」

 


「そろそろ帰らんならんから行くわ、

 また来週くるし」

 

 

 「お母ちゃんの住むところ

 うちの近くで探しとくから」

 

 

そう言ってバスに乗って

実家を後にしました。

 

帰りの電車で揺られながら、

 

「私が決めたる、もうブレない」

 

そう思いました。

 

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