小林弘幸(アイデア売上UPコンサル・税理士) -5ページ目
最近、資金繰りで悩んでいる
製造業の社長さんがいます。

思いのほか納税額が大きくて
ビックリしたからです。
数ヶ月前からおおよその納税額を
お伝えしていたのですが、
やはり実際に納税するとなると、
まだ売上代金が入金されていない
ので、
借入をして納税することに
なりました。
今期の決算は、対前年比で
売上が1.5倍になって、
利益もたくさん出て、
その結果、納税が大きくなって、
借入したのが現状です。
いつもの年より利益が出たのに
借入する!?
違和感しかないですね。。。
売上高が大きくなりますと、
売上の入金よりも経費の
支払いが先行しています
ので、
常に資金繰りの心配が
付きまとっています。
何だか利益がこんなに出ていない
ときの方が資金繰りに困っていな
かった気がしますなんて言っています。
こんな時、どうしたらいのでしょうか???
自社の資金繰りは毎月決算書で
しっかり把握しています。
定期預金は十分あるのですが、
預金が減ることに抵抗がある
のでしょう。
借入の必要はないのですが、
定期預金を崩さずに、
借入しています。
私は、これは、資金繰りに対する
「考え方」に原因があるのでは
ないかと思いました。
はたから見ますと、
利益が増えて、さぞご満悦!?
というような決算書です。
でも、
社長さんは、いつも不安な気持ち
でイッパイなのです。

利益が出て、こんなに納税した
ことは今までなかったので、
せっかく稼いだのに納税で
大きく資金が出て行くことに
気持ちが追い付いていかない
のでしょう。
このように、
現状に「マインド」が追いついて
いかない場合、
どうしたらいいのでしょうか!?
決算書をいくら説明しても、
気持ちは落ち着きません。
なぜなら、決算書の中身は
毎月しっかり頭に入っている
からです。
ではまず、すべきことは、
社長さんがなぜ、現状に対して、
どんな悩みを抱えているのか、
社長さん自身が自分がなぜ
悩んでいるのか、
しっかり理解してもらう必要が
あります。
意外に悩んでいることって、
頭の中で同じようなことが
ぐるぐるとループしていて、
ますます自分を追い込んでいる
ことが多いからです。
そこで、
まず社長さんの本当の悩みは
何なのか、
何を恐れているのか
を明確にすることからスタート
しました。
いろいろとお話をうかがって
いくうちに、これまで、
無借金経営にこだわってきたのに、
納税のために銀行から借入をし、
利息を支払うということに抵抗を
感じています。
そして、売上が大きくなるほど、
毎月の支払いが増えて、預金残高が
減っていくことに抵抗を感じている
ことが分かりました。
売上をもっと増やしたいと思って、
頑張ってきて、
いざ売上が急激に伸びたら、
今まで以上に資金繰りが苦しくなって、
イメージと現実に大きな隔たりを
感じていることに気がつきました。
すると、
そうか!! 決算書で数字だけ
追っていた時は気づかなかったけど、
自分がどうして悩んでいるのかっていう
気持ちで改めて決算書を見ると、
自分の悩みが明確になって、
自分を客観的に見ることができる
ようになった!!
と言いっていました。
すると、だんだんと自分の悩みに
対して冷静に向き合えるように
なってきました。
そこですかさず、
社長さんの経営理念は何ですか!?
とお聞きすると、
「地域貢献・幸せづくり」
という言葉が返ってきました。
そうか!!
自分はなんて自己中心的に
考えていたんだ。
売上が伸びて、地域への貢献度は
上がっているし、
スタッフやお客様、協力会社への
幸せづくりにも貢献できている。
しかも、支払先行で一時的に資金の
流出は増えているけれど、
時期が来れば入金があるのだから、
自分は何を恐れていたんだ。
納税できることは、まさに経営理念の
実現の最たるものではないか!!
自社の資金繰りはもちろん大事
だけれど、金融機関がしっかりと
サポートしてくれているから何の
心配もない。
初心に戻って、理念の実現に向けて
頑張っていこうと思います。
とマインドが前向きになりました。
自分のボヤッとしていた悩みが、
より具体的にイメージできるように
なりますと、
今の資金繰りがきつい状況に対する
意味付けが変わって、
前向きな気持ちになりました。
私の事務所では、決算書を経営に
役立てたいという気持ちでお客様に
向き合っています。
そのためには数字も大事ですが、
経営の現状に対して、
どういうマインドを持っていただくか
ということに重きを置いています。
マインドが変われば、決算書の数字の
捉え方も変わってきます。
このように、
数字に対してマインドが前向きになって
もらえることが何よりもお役立ちにつながる
と考えています。

よく売上UPするためには、
売上を数量・単価もしくは
リピート率などに分解して
考えましょうと言われます。
本当に、それだけでしょか!?

決算書の数字しか見ていなければ、
そういう考えになるかもしれません。
私が関わらせていただいた会社では、
数量・単価・リピート率はそのままで、
人材のモチベーションがアップして
売上が上がったとか、
製造方法のやり方をちょっと
工夫しただけで
他社よりもいい商品ができたとか、
数量・単価・リピート率以外の
要因で売上UPしているお客様が
多いです。
なぜならば、
売上が伸び悩んでいる原因が、
数量・単価・リピート率以外に
あることが多いからです。
例えば、
こういう会社がありました。
スタッフが、なかなか思うように
動いてくれないと嘆いていた
社長さんが、
私と話しをしたときに、
1時間もしないうちに、
そうか!!
自分が変わらなければいけない
ことに気がつきました
と言って、勇気をもって自分自身を
変えてスタッフに接するようにして
いったら、
そんなに指示しなくてもスタッフが
思うように動くようになってくれました。
スタッフから、社長はどこかの宗教に
でも入ったんですかね!?
なんて陰でいわれているみたいです、
なんて社長さんが言ってました。
また、時間がなくてやりたいことが
あるのに、思うようにできない
と言っていた社長さんが、
1時間もしないうちに、
どうやったら時間が作れるか
わかりました、と口にしました。
また、ある社長さんは、
売上が上がらないからもう
事業をやめたい
と言い出しました。
そこでお時間をいただいて
お話しをしたら、
そうか、これだ!!
なんでもっと早く気がつかなかった
んだろう!!
会社をやめるのをやめますと
考えが一変しました。

こうした事例は他にもたくさんありますが、
私が何をしているのかといいますと、
社長さんの潜在意識を引き出しています。
ただそれだけです。
どの社長さんはいつも経営について
考えています。
でもなかなかどうしたらいいのか
いい考えが浮か場合ことが多いです。
でもそれには理由があります。
顕在意識で考えているからです。
前にも書きましたが、
意思決定は潜在意識がおこないます。
なので、
潜在意識を引き出さないと、
いつも同じようなことを考えて
いるばかりで、
「そうだ!!」と腑に落ちる考えが
浮かびません。
お話ししていて、すらすらと言葉が
出ているうちは、
顕在意識で考えています。
でも、
ある瞬間、顔色が変わって、
言葉が止まって、
え~っと、それは・・・
と考えだすと、
社長さんは自ら潜在意識の
領域に入って考えはじめます。
人間の判断は潜在意識が
決めていますので、
ここではじめて本当の思考が
始まるのです。
そして本当の思考をするから、
「あそうだ!!」
とか、
「どうして今まで考えつかなかった
んだろう!?」
となるわけです。

お知り合いのK君からLINEで、
「とてつもなく嫌なことをしなくちゃ
いけないけど
嫌すぎて放置してます💧

仕事でちょっとミスって
報告しなくてはなりません💧
スマホをじっと見ながらも
手が止まる…
どうやったら連絡できますかね💧
ピンチです。
脳科学の観点からいい方法が
あったら教えてください。」
こういう時って、
お客様から怒られるんじゃないか
って思っちゃって、
なかなか電話できないものですよね。
よく分かります。
ミスは誰でもするものですが、
相手の反応が気になって、
不安になりますよね。
この「不安」という感情が、
すぐに報告できない原因を
つくっているわけですが、
不安とはどんなものなのか、
その正体がわかれば、
報告しようという前向きな
感情が生まれます。
不安とは、
何かよくないことが起きる
のではないかと感じたりして、
心が落ち着かない状態です。
悲しみや怒りは、
過去の出来事から生じますが、
不安は
人が想像した「未来」から生じます。
また、
恐怖はすぐ間近にせまった
脅威に対して抱きますが、
不安は数時間から、
長ければ数年後に予測される
脅威に対して抱きます。
この不安は脳の中の前頭前野が
関係しています。
そして、
Aが起きれば、Bが起こるというように
因果関係を考えます。
こうした因果関係が脳に
不安を感じさせるのです。
「仕事でミスをした。
だからお客様から怒られる」と。。。

不安とはまだ起こってもいない
ことなのに、
確実に起こるかのように
脳が錯覚している状態です。
こうした脳の状態では、
前頭前野の働きが弱まって、
冷静な判断ができなくなり、
不安が恐怖に変わります。
そしてお客様の反応を
ますます悪い方向に
イメージしてしまいます。
ミスした自分が悪いんだから、
辛い思いをしなければ
お客様に申し訳が立たない
という思いが募ります。
これはIQがどんどん下がって、
冷静な判断ができない状況
自分を追い込んでいきます。
こうした場合には、
どんなに自分が辛い思いを
したとしても、
ミスを直すことはできないと考え、
開き直ってできるだけミスしたことは
考えないように意識します。
そうすると脳の中で増幅されていた
恐怖の感情が弱まって、
前頭前野が活発化してきますので、
論理的な思考ができるようになり、
自分を客観的に見れるようになって、
気持ちが前向きになります。
逆に、
ミスした自分を責め続けると、
ますますIQが下がって、
判断や決断を誤りやすくなって、
あとで振り返ったときに、
どうして自分はこんなことを
したんだろうと不思議に思う
ような行動をしてしまうのです。

そこで、
私の回答は、
「あくまでも、一つの方法ですが、
お客様が報告を聞いて、
「分かりました、大丈夫ですよ!!」
と言っているところをイメージすることで、
気持ちが前向きになって、
きっと電話できるようになりますよ。」
というものです。
翌日K君から、
「お客さん、めっちゃ優しかったです。
ミスしようと思ってミスする人
いないので大丈夫です。
ちゃんと対応策まで考えて
くれてありがとうございます。」
といってくれたそうです。
本当に良かったです。
「これまでの信頼の積み
重ねの賜物ですね」
って返事をしました。
他にも不安を感じたときの
対処法は、
人に不安に感じることに
ついて話すとか、
人に話せない場合には、
できるだけ細かく、
不安について書き出す
などの方法があります。

ビジネスの方向性で迷ったときに、
自分がどうすべきなのか、
その方向性の探し方について
お伝えします。
ビジネスでやりたいことを
見つけるときに、
「お金が儲かる」こと
にフォーカスするよりも、
もっと大事なことがあります。
それは、
「人のためになる」ことを
することです。

アメリカのウィスコンシン大学の
ダビッドソン博士は、
「利他の心」でいると、
脳全体が活性化して、
仕事でとても大切な能力、
すなわち集中力や論理力、
創造力、記憶力、感性力が
強くなると言っています。
また、
「利他の心」は幸せな気持ちに
つながります。
これはドーパミンの分泌が
関係しています。
利他の心で仕事をしていると
ドーパミンが分泌されるために
幸せな気持ちになります。
すると、もっともっとドーパミンを
分泌して、
もっともっと心地よくなりたいと
思うようになり、
その仕事にたいして意欲をもつ
ようになります。
そして、これが好きという感情に
つながり、
その結果、
その仕事に喜びや楽しさを感じる
ようになります。
このように「利他の心」で仕事をする
ことによってドーパミンが分泌され、
その仕事をもっとしたいという意欲が
湧き、
喜びや楽しさを感じるようになります
ので、
好きな仕事を見つけるには、
「利他の心」でできることを
見つけましょう。
「お金が儲かる」からという理由で
仕事を選んだ場合には、
それは自利の心によるもの
ですから、
ドーパミンが分泌されにくく、
心地よさが感じられませんので、
仕事に喜びや楽しさを感じにくく
なります。
そして、仕事に喜びや楽しさを
感じなければ、
意欲がわきませんから、
その仕事がうまくいく可能性が
低くなってしまうでしょう。
また、仕事に喜びや楽しさを
感じると、
その仕事をよりよくできるように
なりたいと思うようになって、
好奇心をそそられるようになる
でしょう。
先日、ノーベル物理学賞を受賞した
真鍋淑郎さんも「好奇心」が大事
だとコメントしていました。

また、ヤマト運輸㈱の元会長の
小倉昌男氏の
「なんでだろうから仕事は始まる!」
という本では、
好奇心のない人間は新しいものを
生むことができないし、
自分を成長させることもできない。
だから当然仕事もおもしろくない
だろう。
逆に、旺盛な好奇心を持ち、
自分の頭で考えられる人間は、
退屈な仕事を与えられても、
それを「なんでだろう」の対象に
できる。
なんでだろうは、好奇心の表れだ。
と書いています。
小倉昌男氏のことばからも、
仕事には好奇心、おもしろさが
大切だということがわかります。
こうしてみていきますと、
好きな仕事を見つけるためには、
利他の心を持ち、どんなことに
好奇心を抱くかが大事になる
ことがわかります。
では、好奇心とはどんなもの
でしょうか!?
好奇心とは、もっと「知りたい」
という感情です。
ではなぜ人はもっと知りたいと
思うのでしょうか。
自分の環境に変化が起こると、
その変化に対応しようとするから
です。
変化に対応できなければ、
生存が難しくなります。
変化に対応できれば、
よりよい状況がうまれます。
俗にいうピンチはチャンスです。
身の回りの環境の変化を知りたい
というのは人間の本能的な欲求です。
好奇心が強い人は、常に情報収集
をして、
自分に大事な環境の変化に敏感
なのです。
だから好奇心が旺盛な人は、
昨日よりも今日、今日よりも明日と、
どんどん自己を向上させることが
でき業績アップにつながります。
ウォーレン・バフェットは、
学生にむけて、どんな仕事を
しようか迷ったら、
「給料がもらえなくても
やりたいと思えるような仕事を
探そう」といっています。
つまり、お金よりも、やりがいを
大切にしましょうということです。
仕事はお金を稼ぐことなのですが、
それだけに目を奪われてはいけません。
利他の心で取り組めることは
何なのかという視点で、
新たなビジネスの方向性を
見つけていきましょう!!

今日はいつものように
関与先様の月1回の
帳簿の監査の後に
経営のお悩み相談をしました。

今のお悩みは、
会社を設立した当初のように、
仕事に対してワクワク感が
ないということです。
だから前のようにワクワクした
気持ちで仕事がしたい
ということです。
お話しを聞いていくうちに、
社長さん自身が感じることは、
これまでいろいろ困難が
ありながらも、
経営が順調に伸びてきて、
設立当初の目標を達成して
しまったからではないかと
いう結論に達しました。
だから次なる目標を設定
したいということになりました。
社長さんはこれからどうしたい
とお考えですか!?
とお聞きすると、
店舗が手狭になったので、
もう一店舗出店するか、
もしくは、よりサービス内容を
充実させる方向に舵を切るのか、
迷っているということでした。
同業者の先輩にも相談した
そうで、
その先輩は、
スタッフの成長のために
どんどん多店舗展開していく
という考え方の持ち主で、
新しい店舗を出すことを
勧められたそうです。
でも社長さんは、
スタッフのためにも
そうした方がいいのかな!?
と思いつつも、
でもなんだか踏み切れない
というのです。
どうしてですかね?
と尋ねられたので、
脳科学の観点から、
端的に理由を説明しました。
つまり、
顕在意識では、
新しい店舗を出店した方が
いいと思っているのですが、
潜在意識では、
そう思っていない
というのが理由です。
もし、
潜在意識と顕在意識の
考え方が一致すれば、
先輩経営者のアドバイスが
腑に落ちて、
よし!そうしようとなるのです。

潜在意識には、
生まれてから今までの、
ありとあらゆる記憶が
蓄積されています。
ですから、
誰かからいいアドバイスを
もらって、
顕在意識はいいと思っても、
潜在意識にそのアドバイスに
関連する記憶があまり蓄積
されていなければ、
潜在意識と顕在意識が一致
しませんので、
腑に落ちることはありません。
脳の実験では、ものごとは
潜在意識が決めていることが
わかっています。
実験では本人が意識的に
意思決定をする7~8秒前には、
未来について考える脳の回路が
活性化することがわかっています。
つまり、潜在意識がどうするか
決めた7~8秒後にその情報が
顕在意識に伝わるのです。
私たちは、頭で意識的に考えたから、
その信号が体に伝わって行動すると
思っていますが、
じつはそれは間違いで、
意識して決める前に、潜在意識が
決めているのです。
では、
潜在意識はどのようにして
動かされているのかといいますと、
繰り返し繰り返し思い続けることで
潜在意識に蓄積される量が増え、
蓄積された量が多いほど、
その思いに大きな影響を
受けるようなります。
だから、
新しい考え方や知識、スキルを
一時的に覚えても、
すぐに実践できないのは
このためです。
やっかいなのは、
潜在意識の働きは、
自分にはわからないことです。
ではどうしたらいいのか!?
自分の行動や人生を変える
ためには、
潜在意識に透徹するほどの
強い思いを繰り返し持ち続けて
いくことが大事になります。
ですから、
社長さんには、来月の監査日
までに、
本当の自分は何を望んでいるのか、
自分が望んでいる未来像を
考えてきてくださいとお伝えしました。
それなくして目標設定はありえないからです。


