1月30日から31日にかけてかなり忙しい病院の当直をしてきました。

昨日からの続きブログをUPします。




1月30日の夕方ついに(超)忙しい病院の当直が始まった。



まずは、重症患者さんを診にICU(集中治療室)へ。


この病院はICUが大きく、何人も入院している。



ICUに行くとここの病院の院長先生が患者さん一人一人を見ていた。




院長先生にご挨拶をし、看護師に患者さんの状態など聞いていると、PHSが鳴る。




電話に出ると、


看護師が 『意識レベルが悪い患者が来ましたので診察お願いいたします。』



当直に入ってすぐに意識レベル悪い患者さんか・・・・・と思いながら救急外来へ




救急隊が何人かたむろしているそばを抜けて救急室へ




救急外来に入ると患者さんは80歳女性、


意識レベルⅢ-100(痛み刺激に対し払いのけるしぐさをするのみで眼はあけない)


       GCSで E1V1、M5合計で7点⇒こりゃ悪いぞ!!GCSで8点以下は高度意識障害)


      右上下肢の麻痺があります。と看護師。




頭部CT、胸部レントゲン写真は出来ていて、頭部CT上古い脳梗塞のみで新しい所見はなさそう。


(この病院は頭部CTとレントゲンなどすぐに撮ってくれる。)ありがたい!!)





すぐさま頭部MRIのオーダーと既往歴のチェックをすると糖尿病あり、心房細動あり。

内服治療をされているとのこと。



心房細動から血栓が頭に飛んだか??



頭部MRIが出来、採血の結果次第ではt-PA(血栓溶解療法)をしなければ・・・・・(鬱)




患者さんの御家族である旦那さんとお話するが、高齢のため話の要領をつかめず苦労する。



早くしなければ(汗)・・・・・・




脳梗塞発症から3時間経ってしまうよ~思いながら・・・


(脳梗塞発症から3時間以内にt-PAなどの治療を行えば劇的な改善を見られることもある)





まあ、いきなり当直に入ってこの洗礼かと再び思う・・・・・・・・そんなこと思っている時にまたしても救急車





今度は“めまい”の患者さん、⇒本当にめまいの患者さんは多い、多い日は3台くらい救急車で来る。・・・・


頭部CTでも異常所見なし、神経所見を取り。


『採血結果がでるまで点滴で治療しましょう』


とお話をしていると、




先ほどの80歳女性の脳梗塞疑いの患者さんのMRIが出来上がってきた。


画像上脳梗塞にいたっている範囲はまださほど大きくないが頭部MRAにて脳血管の閉塞を認め、


神経所見、採血結果、問診とご家族のとのお話を合わせ





t-PA(血栓溶解療法)の適応判断





ICU(集中治療室)に患者さんを上げてからt-PA(血栓溶解療法)をしようと思ったが、



ICUで急変があり看護師が受付出来ないとの返事。(急がないと発症から3時間経っちゃうよ・・・・・・・汗)





    『この場で、t-PA(血栓溶解療法)をするか・・・・・・・』




神経学的所見とご家族にお話をしなければいけないのだが他の患者さんはどんどん来るし・・・・・・・・(時間が)




丁度そこに院長先生、ここの院長先生は脳外科の先生だからついでにご家族にお話をしてもらおう、、、




院長先生もこの患者さんのことが気になっていて先ほどからうろちょろしていた。



院長先生は

   

      『救急外来でt-PAの治療を始めて下さい。』



  と話していましたので、チョット安心





患者さんのご家族への説明をお願いして、t-PAのチェック項目と神経学的所見をチェック


早速治療へ・・・・・・・・・・・(発症から2時間30分でt-PAの治療開始)


(良くなって下さい !!!!






そんな最中も救急車2台連続で来院




1台目、痙攣重積の患者さんが救急車で来院。



  救急隊:『元々左麻痺があり、今回右の麻痺出現』


     『全身性強直性痙攣発作が1時間ほど前より出現しております。』






まず、血糖チェック⇒問題なし。



点滴によるルートを採りつつ採血を行い、動脈血液ガスもとり、



痙攣止めを使用し痙攣と全身状態を安定化させ、頭部CT、レントゲンへ(go!!)



頭部CT上、古い脳梗塞の病変のみで他の病変ははっきりせず。




採血上、他の検査でもさほど問題なし・・・まともやt-PA????適応か???




とりあえず、頭部MRIへ・・・・・・・・(go!!)





その間、次の(2台目)救急車の患者さん、頭部外傷の患者さん



足がつまずき転倒し窓枠のサンに前頭部をぶつけ、出血しているとのことで救急車で来院。



頭部CT・レントゲンと簡単な神経学的チェックをして、


切った部分を麻酔をしてから医療用ホチキスで縫合。




先ほどの痙攣発作の患者さんは新たな病気はなく単なる痙攣重積と診断。一般病棟に入院となる。






少し時間が出来たので夕食をとり(5分程度で病院食を取り)、

(早食いだけは得意)





病棟に入院した患者さんを診に行きつつカルテを書いているとまたもやPHSが鳴る。





気が付くと夜11時あと当直勤務終了まで10時間。 頑張らなければ!!






忙しいとは予想はしていたがもう、昨日の当直疲れが残っていて少し辛くなってきた。



40歳半ばは救急医としてはご老体で救急医から引退している先生もけっこういる。


私もその救急医としてご老体の1人でして、そんなことを思いつつもまだまだいけるのではと自分で


勝手に思い当直をしている。




そんな、救急の当直をしているからこそ普段ではお目にかからない頭痛の患者さんも多く来られることの


事実である。(言い訳)




ある友人の医師は 『まだ、当直なんてしているの?』


             『いい加減に家族と自分の体を考えたほうがいいよ。』



といって言われるが仕方がない。





とにかく、どんな夜になるか分からないが頑張らなければ!!





<つづく>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



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小生、頭痛を主体に診ておりますが、救急専門医でもあります。


危険な頭痛(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、髄膜炎などなど)

を見ることは日々の診療の中で大変必要なことであり、脳外科の救急畑で育った小生としてはまだ、

そんな救急疾患での診療もしたく、以前から頼まれていた(超)忙しい救急病院での

1月30日から31日勤務をしてきました。


(後から思えば自分の体力を考えればよかった。゚(T^T)゚。)



今日から4日間にかけてお話したいと思います。


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ここで皆さんには分かりにくい日本の医療体制の1次救急医療、2次救急医療、3次救急医療について

↓解説↓をします。


初期(1次)救急医療機関 :入院治療の必要がなく外来で対処しうる帰宅可能な患者への対応機関。

⇒平たく言えば医師会の休日診療所や輪番制の開業の診療所。



二次救急医療機関 :入院治療を必要とする重症患者に対応する機関。

⇒東京都には255施設の2次救急医療病院があり、救急の最前線として診療をしている。



三次救急医療機関二次救急医療では対応できない複数診療科にわたる特に高度な処置が必要、または重篤な患者への対応機関。⇒多発外傷、高エネルギー外傷など、大学病院や医療センターなどが主体となって診療をしてます。


1次救急医療、2次救急医療、3次救急医療と日本の救急医療体制はピラミッド型になっており、患者さんの重症度に合わせて救急隊や救急情報センターが分別を行います。


このピラミッドはややグレーゾーンな部分もあり2次救急医療を行っている病院でも3次救急医療に近い、もしくは3次救急医療に適した患者さんを診ている病院が多くあります。


その辺は医師の技量と病院の体制により3次救急医療レベルまで診療が出きる分けで、日本の救急医療の多くを支えているといっても過言ではないと思います。


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その週は1月28日朝から29日夜まで他のいつもの救急病院で36時間診察、30日朝から診療所で診察、

終わったら直ぐに頼まれた病院へ向かうというタイトなスケジュール。



いつもの病院も忙しいことは変わりなく昨晩は自宅に帰り休んだが、疲れが残った状態での

1月30日の診療所の診察。




診療所の患者さんも早々に頼まれた(超)忙しい救急病院へいざ出発!!!


午後2時に車で目的の病院を使えないナビゲーションに登録して出発、高速に乗り、依頼病院の駐車場に到着。(いい調子!!)午後3時に思ったより早く着いてしまった。



約1時間チョット勤務時間まで時間があるので時間をつぶさなければならなくなった。



しかし、周りにはコンビにもなければ本屋もない・・・・・・

あるのはカーディーラーとすし屋のチェーン店のみ・・・・・ショック!



仕方がないので病院の待合室に行き腰掛るが、暇でしょうがない、

致し方ないのでノート型PCを開き仕事をしようと思いPCの画面を見ていたが、疲れも出てしまい、うとうとと・・


気が付くと勤務の時間15分前(大変だ!)・・・・・・



急いで受付に勤務に入ると話をしたところ当直室の鍵を渡されるのみ。(????)


















事務の人に『待ち番の先生はどこにいるのでしょうか??』と聞いても


 『 医局にいるのではないでしょうか?』 と連れない返事。



致し方なく医局と救急外来を探すもどこもいない、のでく受付の事務の方にまたまたお願いし呼び出してもらう。

(初めから呼んでくれれば良いのに)(!!)


ようやく、待ち番の先生と連絡がとれ、PHSを受け取り、現在の患者さん等のお話を聞く。


待ち番の先生『SAH(くも膜下出血)グレード4(非常に状態が悪いくも膜下出血)の95歳の患者さんが病棟にいます。それからt-PA(*血栓溶解療法)を昨日いたしました患者さんがいる位です。』



と簡単な申し送り(疑)



仕方がないから自分で見にいくかと内心で思いついに当直の入りとなりました。


 『 さあ、lこれから忙しい1晩の始まりだ。 』


と自分に言い聞かせ、とりあえず重症患者さんのいるICU(集中治療室)へ行こう!!・・・・・・・・





<つづく>・・・・・・・・・・・・・・・・・




*血栓溶解療法とは、血管閉塞の原因となった血栓を溶解する薬剤である組織プラスミノーゲン・アクチベータ (t-PA) を静脈から投薬し、閉塞血管を再開通させる治療法のことを言います。


閉塞していた血管が再開通すると、発症直後に出現した言語障害や片麻痺が劇的に改善することが知られています。


 しかし、この薬を使用する際には十分な管理下の元に治療をしなければなりません。また、現在、脳梗塞発症後3時間以内に投与しなければならないと言われております。









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今日は救急医療のことについてお話します。


医療崩壊、医師不足といわれ社会的に日本の医療が危機的な状態な方向に向かっているとマスコミで騒がれ、一方では救急車受け入れ不能があったと騒がれ、又一方では医療行為の過失があったなどと大々的にマ

スコミで騒がれます。


医師不足については色々な要因があり一言では言い切れませんが、原因の一つに研修医制度で大学病院か

ら出向していた病院から医師が撤退し出向先の病院自体診察が出来ない状態なっています。


救急車受け入れ不能による救急車の収容不能な状態はまだ記憶に新しい、福島産婦人科事件のように間違っ

たことをしていなくとも逮捕されてしまうことで危険な救急医療現場から医師が遠ざかってしまったことも要因で

す。


救急病院で診療をしていると私自身大変ストレスを感じることが多いです。

今までの日本の医療は我々医師が最初志した、『人を助ける!!』という良心を逆手に激務を強いられていま

す。


私自身その激務から一歩引いてしまったこところがありますが、後輩の医局員が1ヶ月13日から15日の日勤、

当直勤務をし(当直の翌日は通常勤務なので実質36時間労働)、喘いでいる姿と見るといたたまれなくなりま

す。


⇒ここで、ブログを読まれているみなさんは 『そんなことはないよ。』 とお思いでしょうが、

医師の労働は労働基準法に当てはまらないので現実問題そのような労働状態が続いています。




まあ、欧米人から言えば“Crazy”だそうですが・・・・



その激務を放置してきたから医師不足や医療崩壊などと言われる状態になっているのでしょう。





色々批判めいたことを述べましたが、マスコミの皆さん、世の中の皆々様少しでもいい方向に医療環境が向い

ていただけるよう願うばかりです。


今の医療問題はまさに私の頭痛の種です。


この頭痛の治し方は医師の私ではなく、厚生労働省の方々や

世の中の人が握っているのかも知れません。








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