今日は救急医療のことについてお話します。


医療崩壊、医師不足といわれ社会的に日本の医療が危機的な状態な方向に向かっているとマスコミで騒がれ、一方では救急車受け入れ不能があったと騒がれ、又一方では医療行為の過失があったなどと大々的にマ

スコミで騒がれます。


医師不足については色々な要因があり一言では言い切れませんが、原因の一つに研修医制度で大学病院か

ら出向していた病院から医師が撤退し出向先の病院自体診察が出来ない状態なっています。


救急車受け入れ不能による救急車の収容不能な状態はまだ記憶に新しい、福島産婦人科事件のように間違っ

たことをしていなくとも逮捕されてしまうことで危険な救急医療現場から医師が遠ざかってしまったことも要因で

す。


救急病院で診療をしていると私自身大変ストレスを感じることが多いです。

今までの日本の医療は我々医師が最初志した、『人を助ける!!』という良心を逆手に激務を強いられていま

す。


私自身その激務から一歩引いてしまったこところがありますが、後輩の医局員が1ヶ月13日から15日の日勤、

当直勤務をし(当直の翌日は通常勤務なので実質36時間労働)、喘いでいる姿と見るといたたまれなくなりま

す。


⇒ここで、ブログを読まれているみなさんは 『そんなことはないよ。』 とお思いでしょうが、

医師の労働は労働基準法に当てはまらないので現実問題そのような労働状態が続いています。




まあ、欧米人から言えば“Crazy”だそうですが・・・・



その激務を放置してきたから医師不足や医療崩壊などと言われる状態になっているのでしょう。





色々批判めいたことを述べましたが、マスコミの皆さん、世の中の皆々様少しでもいい方向に医療環境が向い

ていただけるよう願うばかりです。


今の医療問題はまさに私の頭痛の種です。


この頭痛の治し方は医師の私ではなく、厚生労働省の方々や

世の中の人が握っているのかも知れません。








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