先日、JBプレスより、興味深い記事が配信された。執筆者は羽生ファンもおなじみの田中充氏である。
以下に抜粋を載せる。(『』内が引用部分です)
『日本のプロ野球(NPB)が今季から、試合中の動画配信や写真、インスタグラムやX(旧ツイッター)などSNSを巡る規定を導入し、ファンの投稿なども大きく制限され、ちょっとした騒動になっている。』
『プロ野球をめぐるSNS投稿は、「ファン個人の楽しみ」と「権利侵害による営利目的」に大別されると言っていいだろう。NPBが問題視するのは後者で、試合を実質中継しているのではないかと疑われる行為や、海外のオンライン賭博サイトに試合データとして渡そうとしている行為が見られた」ことが、今回の規定導入に繋がった』
そもそもの目的は、『営利目的の権利侵害』を阻止するための措置だったとみられる。
しかし、今回の規定導入により、
『今後もファンが撮影すること行為自体は認められており、家族や友人とシェアするのは自由だが、SNSへの投稿・公開は禁止となる。
つまり、今回の規定導入によって、明らかな営利を目的としないファンの投稿も禁止されることになる。』
そのことが、今回の騒ぎの原因になった。
そして、反対の声は、ファン以外からも出ているのだ。それは、
『こうした個人の投稿がSNSを通じたファン同士の交流を広げてきた側面もある。』
からに他ならない。
『スポーツジャーナリストの鷲田康氏はサンケイスポーツの「球界インサイドリポート」(4月12日付)の中で、ライブ配信の禁止や配信時間の制限など規定の対象範囲を絞り込めなかったのではないかと問題提起した上で、今回の規定が「SNS時代に逆行する」と批判。「掘り起こしが叫ばれる若者世代の足が、球場から遠のくきっかけを作ることにもつながりかねないだろう」と野球離れを懸念する。』
一方、規定文言を逆手にとって、主催者として自由な投稿を認めた日本ハムに対して、NPBは勧告措置をとった。
その措置に対して抗議の声をあげたのは、選手会である。
『選手会は「多くの野球ファンの皆様の声を受け止め、改めてNPBに対し、本規程の緩和・見直しを求める立場を表明いたします」とする声明を4月9日付で公表した。
この中で、「当会は、プロ野球がファンの皆様の熱意によって支えられ、発展してきたと信じています。SNSなどを通じて感動の瞬間が共有されることは、ファンの皆様にとっての楽しみであると同時に、プロ野球の魅力を広く伝える力となっています。実際に、そこから新たなファンが生まれていることを、選手も日々感じ、感謝しています」と強調。日本ハムの当初の対応は「法的にも自然な解釈」とし、「ファン目線の柔軟な判断・対応であった」と指摘した上で、混乱を招いたのは、規定の不明確な表現が原因だとし、NPB側を批判した。』
ここで、《選手会》という、実際のパフォーマー側から反対の声明が出ていることに注目すべきだと思う。
放映権及び映像の著作権を持っているのはテレビ局側だが、
実際にファンからの声援を受け、ファンを大切に思い、ファンの為により良いパフォーマンスが出来るように日々努力し、ファン様々を広げるために、様々な催しなどに参加しているのは選手である。彼らからすれば、自分たちを応援してくれているファンの楽しみを奪い、新規のファンを増やすことにマイナスとなるこのような規定には、当然反対だろう。
《SNSなどを通じて感動の瞬間が共有されることは、ファンの皆様にとっての楽しみであると同時に、プロ野球の魅力を広く伝える力となっています。実際に、そこから新たなファンが生まれていることを、選手も日々感じ、感謝しています》
とりわけ、この文章は、注目に値すると思う。
一人一人であれば、こう思っていても発言は難しい。選手会という組織であったからこそ、言えた言葉である。
一方、アメリカ大リーグの状況はどうかというと、
『メジャーでも、リーグと各球団は無許可のライブ配信や動画撮影は禁止している。しかし、在米のMLBジャーナリスト、山田結軌氏は筆者の取材に「規則は形骸化し、悪質なケースでなければ黙認している。権利の保護はもちろん大切だが、自分のスマホで撮影した動画などをファン同士でシェアし、そのことで交流が広がることがファンの拡大や人気をキープしていく上で重要だと考えているのではないか」と実情を解説する。
また、MLBは公式Xに1200万人以上のフォロワーを持ち、ファインプレーやホームランなどを数多くの動画が充実し、ファンがシェアできるようにもしている。』
これは、メジャーリーグがSNSの需要を重要視し、コンテンツの充実に努めているということだろう。
一方で、111万人のフォロワーがいるNPBの公式Xではこうした配信はなく、大きな差があるという。
『メジャーや日本ハムでプレー経験があり、現在はブルージェイズのフロントに在籍する加藤豪将氏は自身のXで、多くの動画がアップされているMLBの公式Xと、試合結果のテキストが羅列されただけのNPBの公式Xを比較するために並べて投稿し、次のようにコメントした。
「NPBの公式Xアカウントの発信力はMLBと比べて非常に乏しく、今までNPBはファンの投稿に頼って無料で自らの価値を広めてきましたが、それさえも今後は許さないというのは腑(ふ)に落ちません」』
ここで注目すべきは、
《今までNPBはファンの投稿に頼って無料で自らの価値を広めてきましたが、》
という所だろう。
ファンによる投稿が、NPB自体の価値の拡散になっていた、というのである。
しかし、今回NPBは、そのファンの投稿を禁止してしまった。これは自らの首を絞める行為になりかねない。
この記事を読むと、現在すでに、SNSを如何にうまく使っていくか、ということが、スポーツ界でさえ大変重要になっていることがよくわかる。
私達羽生ファンも、この例をよく考えてみる必要があると思う。
ところで、、、、、。
羽生選手、勿論ご存知だと思いますが、クラシックの世界ではプーランク以前の作曲家は著作権切れてます!
清塚さんが了承してくだされば、それ以前の曲なら、どれでも大丈夫です(笑)
勿論、これは清塚さんに対して大変無茶なお願いなので、冗談ではありますが、、、、。
夢見るくらいは許されても良いですよね。
