主に、日本のファンの心情を慮ってのことだったと思う。橋渡しをしてくれた方々には、本当に感謝したい。
今回問題になった原因の一つに、著作権があった。
この、著作権法について、少しお話ししたい。
著作権法は、知的財産を守る為の、大変重要な法律だ。
しかし、一方で、運用の仕方によっては、それにより、別の権利が阻害される危険性も持っている。
今、日本の音楽界はそれで大きく揺れている。
大手の音楽教室において講師が行う模範演奏に対して、著作権料を支払うよう、JASRAC(日本音楽著作権協会)が要求したのである。
以下に、当事者である音楽教室側を支持する音楽教育を守る会による記事をのせておきます。
https://music-growth.org/topics/170620.html
https://music-growth.org/topics/170620.html
メディアによる検証はこちら
https://www.itmedia.co.jp/news/spv/2003/04/news047.html
https://www.itmedia.co.jp/news/spv/2003/04/news047.html
是非、一度見ていただきたい。
この件における実際の権利者である作曲家側も、JASRACのやり方に反対している。
実際の著作権の権利者も望んでいないのに、そして、レッスン生さん達の質の良いレッスンを受ける権利も損なわれるのに、何故こんな事が行われるのか、、、。
実際の著作権の権利者も望んでいないのに、そして、レッスン生さん達の質の良いレッスンを受ける権利も損なわれるのに、何故こんな事が行われるのか、、、。
『音楽教育を守る会』の主張はオーバーだと思われるかもしれないが、日本のクラシック音楽界全体が大変苦境にある現在、これは、やっと根付きつつあったものを根こそぎダメにしてしまう可能性があり、音楽関係者は、皆、危機感を持っている。
つまり、著作権法は、大切な法律だが、運用によっては別の大切な権利を損なう可能性のある、改正される余地のある法律だということを、皆さんには知って置いて頂きたいと思うのだ。
そしてまた、法律は遵守されるべきだが、常に権利には相反する権利が存在する、ということを忘れてはならない。
これは、法廷で裁いてさえ、難しい問題だ。
そして、私達は裁判官ではないので、法に照らして片方の権利を守り、同時に片方の権利を損なうような行いを、『正しい』と決定する権利は無いのだ。例えそれが法律に則ったものであっても。
コロナ騒ぎの『自粛警察』もそうだったが、このあたりのことを勘違いしている人が、大変多いと思う。
《あなたのしていることは間違っている》と《決定》する権利を有するのは、警察か法的機関以外、存在しない。
それ以外の人間がして良いのは、《あなたのしていることは間違っているのではないか?》と問いかけることだけ。
それ以上は、人権侵害になるということを、ちゃんと認識して欲しいと思う。