コバケン・ワールド
指揮:小林研一郎
ヴァイオリン:アラベラ・美歩・シュタインバッハー
日本フィル
♪ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲
♪ストラヴィンスキー/春の祭典
コバケンさん人気で完売の満員御礼。客層も普段とちょっと違う。おばちゃんの集団が多い。ぼくの目的は当然アラベラ
ベトの協奏曲は、2007年のマリナー/N響以来だけど、あれから12年もたったとは!あの時も素敵な演奏でした。
今日も、本当に素晴らしかった。相変わらず美しいことこの上ない。凛としたたたずまい。弓を下ろしてフレーズを終えるところなんか、しゃっと右に腕を振りぬくさまが大好き。
見た目の美しさそのままに、音色も素晴らしい。汚いところが一つもない。完璧と言っていい出来栄え。吸い込まれるかのように聞き入ってしまった。
オケは1stヴァイオリン12名の小ぶりな編成。後半の大編成用にセットされていたので、なおさら小ぶり感が目立つ。
オーボエソロが良かった他は、とくに特長だったところはなかったけど、アラベラの邪魔をしない点は良かった。
アンコールはバッハの無伴奏ソナタ第3番からラルゴ。
後半はどうでも良かったけど、ハルサイだから聞くかなと。コバケンさん暗譜。指揮台がステージ際までセットされ、転落防止の手すりもなく、後ろに転げ落ちないか心配だった。
ハルサイはコバケンさんらしい骨太な音楽作り。コバケンさんが振ると、この作品の変拍子とか不協和音のスリル感が全く感じられず、何か普通の4拍子の当たり前の作品を聴いているかのようになる。
それが良いのか悪いのかは別として、堂々たる演奏を日フィルはしてくれました。
長い長いカーテンコールは勘弁なので、とっとと会場を後にしました。アラベラ嬢は来週にもデンマーク響で聴けるのが嬉しい。