【ウォンキュ・ミンホ・ホヒョン】 BOYS DAY 番外 後編 (D-640) | 徒然日記 ~ 愛wonkyu ~ ウォンキュ小説

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とはいいつつも83(レラトゥギ)・ヘウン、TVXQミンホも時々やらかしますが、どうぞご贔屓に!

「そういうことですか…」
 
事のあらましを聞いてミノは安心したように微笑んだ。
その横ではジョンヒョンが拗ねた表情でブチブチと文句を並べている。
 
「だから、言っただろ」
「あー…えっと…ごめんなさい」
 
マネージャーから入っていたのは急なスケジュール変更で明日の仕事が無しになったということだった。
その関係で今日は宿舎に泊まるはずだったジョンヒョンがいまだに戻っていない事に心配して連絡を入れていたらしい。
先輩たちと食事をしていると伝えるとあからさまにほっとしたような口調になったのはきっと女の子と一緒じゃなかったことに対してなのだろう。
電話を切って、トイレに行って帰ってきたところでミノと鉢合わせした。
しまったと思った時にはすごい勢いでやってきたミノに捕まって「なんで居るの?」とニッコリ笑って訊ねられた。
 
「知り合いと飲んでる」
「…聞いてないけど?」
「なんで、いちいち報告しなきゃなんねぇの?」
「誰?俺の知ってる人?女の子じゃないよね?」
「…お前…何か勘違いしてる?っていうか、俺、疑われてんの?」
 
苛立ったままの声でそう言うと、いつもの彼なら少し引いてくれる。
けれど、今はアルコールもそこそこ入った状況だ。
ただでさえこのところスケジュールがすれ違って会えることも少なくなっている。
 
「…誰ときてるの?」
「誰とでもいいだろ。離せよ」
 
腕を振りほどくと今度は腰を捕まえられる。
 
「そう。じゃあ、今からこの店中全部回ろうか」
 
目が笑ってない。
ジョンヒョンは溜息を吐いて、心の中でシウォンとユノに手を合わせて謝る。
こういう時のミノは本気でやりかねない。
というか、信用してもらえてないんだなと思うと少しばかり腹立たしくもなった。
 
「俺は、嘘は一つも言ってない。けど言いたくないことだってあるんだよ」
 
そう言ってシウォンたちが待つ部屋まで来た、というのがこの状況になっている。
ミノの気持ちは分からなくもないけれど、それを素直に思ったまま相手に伝えるのはそれなりのリスクは覚悟しなければならない。
 
「ほんっと、ごめんなさい」
「うっせぇ、早く帰れ、ばか」
「…だってさぁ、ヒョンのガードが堅かったとしても周りがほっとかないんだもん。男は狼なんだから気を付けてよー。女なんてもっと狼なんだから」
「はぁ!? 何言ってんの!?ばかじゃねぇの?っていうかバカだったわ」
「バカにもなるよ」
 
今度はミノが拗ね始める。
 
「二人して可愛いなぁ」
「ドンヘとヒョク見てる気分になってきた…」
「え。何、あの二人まだこんな感じなの?」
「いつでもこんな感じだよ」
 
どこもかしこも相変わらずだなぁ、なんて笑っている自分達もそう思われているのには気づいていないらしいユノが笑ったその時、隣からガタンと大きな音がして暫くするとドアが勢いよく開けられた。
 
「なんで、あんたがここにいる!?」
「うわっ!チャンミナ!」
 
その後ろからひょこっと顔を出したキュヒョンがぽかんと口を開けてシウォンを指さした。
 
「やぁ、キュヒョナ」
「…やぁって…何、この面子」
「食事してる…?」
「…へぇぇぇぇ」
 
間違ってはいないがそこそこに苦しい状況説明で聡いキュヒョンはある程度理解したらしい。
 
「いつから」
「何が?」
「いつから、ここで食事してるんですかって聞いてるんだよ」
「…最初から」
 
そこでキュヒョンは頭を抱えてしゃがみこんだ。
それならきっと全部聞かれていたのだ。
自分たちの会話を軽く反芻しただけでもシウォンのやる気スイッチを押すには十分だったに違いない。
そんなキュヒョンの肩を叩いてユノが溜息を吐く。
 
「ごめんなー」
「いえ…なんとなーくは理解しましたから。チャンミナですよね」
 
こくこくと頷くユノはどことなく楽しそうだ。
 
「俺はシウォナにしか言ってないっ!!」
「っていうかっ!!お前がシウォナ言うなっ!!」
 
怒りではないけれど、この恥ずかしさをどこに向ければいいのか分からないキュヒョンと全くもって自分のパートナーがここに居る事を認識したくないチャンミンがそう叫んだところで遠慮がちな声が間に入る。
 
「あのー…とりあえず落ち着いて」
「そうですよ。どうしてここが分かったんですか?」
 
少し怯えたようなジョンヒョンを守る様に後ろから抱きしめているミノの様子に全員が視線を向ける。
 
「いや。お前たちのせいだよ」
 
チャンミンが呆れたようにそう言った。
 
三人して程よく酔ってきた頃。
ミノがマネージャーから連絡が入っているからと部屋を出た。
それだけならよくあることだが、暫くしても戻って来ない事に二人で心配になったその時。
ミノの声らしき声がボソボソと聞こえた。
キュヒョンは気づかない程度だったに違いないがチャンミンにはそれがどういうことか察しがついたのだ。
なにせ首謀者は自分だ。
シウォンがミノにでも見つかったのかと心の中で舌打ちした途端。
あまりにも特徴的な笑い声が聞こえた。
まさかユノが居るとは思っていないチャンミンもこの場に乗じていつも通りの相方自慢を展開した記憶がある。
思わず立ち上がって外に出ると、隣の部屋のドアを開けた。
 
「こっちに聞こえるんだから、そっちにも聞こえるってことだよな」
 
そりゃそうだと納得しつつグラスのジュースらしきものに口を付けるユノに盛大な溜息を吐くチャンミン。
ニコニコと微笑みながらキュヒョンを見ているシウォン。
「いい加減離れろ」と暴れるジョンヒョンを後ろから羽交い絞めしたままのミノ。
冷静になって見ると、とんでもなく豪華な面子で痴話喧嘩にもならない痴話喧嘩らしきものが勃発している。
 
「あ。こっちのメンバー飲んでないから帰り送れるぞー」
 
呑気にそ言うユノの言葉にシウォンが継ぎ足す。
 
「お開きになったら言って」
「…もう、いいけど…。今から戻って飲む気にはならないって。帰るし」
 
はぁぁぁぁ。
何度目かの溜息と一緒にチャンミンが返事をして何かを思い出したかのようにミノの名前を呼んだ。
 
「お前にプレゼントがあるんだった」
「あー。なんか前から言ってましたね【魔法のアイテム】でしたっけ?」
「そ。ジョンヒョナ居るしちょうどいいや」
 
ニッコリと笑ったチャンミンの聞き覚えのある単語にシウォンが呟く。
 
「あぁ、あれかぁ」
「そう。あれ」
 
楽し気に笑っているシウォンとチャンミンと、どうしていいのか分からないといった表情のキュヒョンに首を傾げるのはユノとジョンヒョンとミノ。
 
「確かに魔法のアイテムだったよ」
「シウォニヒョン知ってるんですか?」
「うん。前に貰ったから。なかなかすごかったけど…」
「けど?」
「今日はなくても十分楽しそうだし。ね?キュヒョナ」
 
その言葉の意味を理解したチャンミンはニヤリと笑って。
その言葉の意味を理解したキュヒョンは真っ赤になって俯いた。
 
その後【魔法のアイテム】を手に入れたミノがそれをどう使いこなしたかは知る由もない。