昨日、3月12日のことです。
グリーンツダジム時代の仲間で同じ年の安藤謙三君が奥さんと一緒にジムに遊びに来てくれました。
朝からUSJに行ってたらしいですが大雨でアトラクションもあまり動いてなくビショビショになったので早めに切り上げて新世界で遊んだ後にジムに寄ってくれました。
安藤君は自分より一年後にグリーンツダジムに合宿生として入門。
自分は合宿生ではなかったんですが試合前に朝のロードワークを合宿生とするために泊まり込んでだりしてたんで半合宿生みたいな感じで合宿生とはよく遊んだりしてました。
安藤君とはよく銭湯巡りをしたもんですわ。
ジムがあった天下茶屋周辺はすごく銭湯が多いんですよ、本当にいろんなところに行ったなぁ~
真正ジムの井上トレーナーに紹介してもらったバイト先、ジュースの配達の仕事なんですがそこでも一時期一緒に働いてたことがあります。
安藤君はジムに来た時はお酒を全く飲めなかったらしいんですが先輩たちに仕込まれて大酒のみになり、酔っぱらって丸裸になったりするんですよ(笑)
自分の結婚式の三次会の時にも裸になってて自分の奥さんが目茶苦茶嫌がってました…
そんな安藤君ですがボクシングキャリアはなかなかのものなんですよ。
グリーンツダにはチャンピオンベルトを巻いたような人がたくさんいるから目立たないんですが彼は二回、タイトルマッチに出場してます。
すこし、安藤君の戦歴を。
自分のFB友でもある大星ジムの村崎伸雄さんとデビュー戦で対戦、判定勝ちでデビュー戦を飾る。
半年後の村崎さんとの再戦でまさかの1ラウンドKO負け…
2か月後に広島の選手に4ラウンドKO勝ちで再起。
その年にもうひと試合判定勝ちしてから半年試合は組まれませんでしたが1993年度の新人王トーナメントにエントリー。
トーナメントを勝ち上がり後の日本ランカー吉海勝彦さんに判定勝ちし西日本新人王、後の世界ランカーで世界挑戦者でもある松田ジムの安部悟さんと西日本代表決定戦で判定勝ちし西軍代表に。
このころは全日本新人王毎年、開催場所を交互にしていたんで大阪で全日本新人王決定戦に出場。
自分はこのころアメリカに居たので試合は見に行ってないんですよね…
ちなみにこの年の新人王は畑山隆則さんが出場してます。(相手はツダジムの小谷くん)
決勝を粕谷裕幸と争い判定勝ちで全日本新人王に!
全日本新人王獲得後、松田ジムの選手と対戦、3ラウンドKO勝ち。
この次の試合で西軍代表決定戦で対戦した安部悟さんと再戦して雪辱を許してしまう…
再起戦は対戦戦績1勝1敗の村崎さん。
初の10回戦を判定で下しライバル対決を勝ち越しで終わらせる。
フィリピン選手を判定で下した後、井岡弘樹さんの世界戦の前座でタイ人選手と対戦。
今、タイ人って聞くと咬ませ外国人としか思われないでしょうがこの時は違った…
相手のシン・ソープルンチットはめちゃくちゃ上手くて何も出来ずに判定負けを喫してしまうのだった。
安藤くん曰くやった中では一番うまかったと言ってましたね。
そこから2回、判定勝ちしてランキングを上げ、グリーンツダの後輩である塩浜崇が返上した日本ジュニア・フライ級(当時の呼びかた)王座決定戦に出場。
この試合なぜか広島でやったんですよね、応援に行きました。
で、決定戦の相手が戸高秀樹さんだったんですよ…
判定まで行って安藤くん、本人は勝ってたといまだに言ってるんですが微妙な判定で勝者は戸高さん…
で、フィリピン人と再起戦をして勝利した後、津田会長が構想したビッグイベント5大タイトルマッチの興行が行われることに。
今でこそ、世界戦とか複数でやるの当たり前になって世界戦の前座に日本、東洋のタイトルマッチが組まれて一日の興行で複数タイトルマッチなんて当たり前ですがこの5大タイトルマッチは史上初の試みだったんです。
会長はこういう記念イベントが好きなんですよね~
で、その日のカードはメインはWBAjユニア・フライ級タイトルマッチ山口圭司VSピチット、で東洋タイトルで町田和久、日本タイトルで本田秀伸、大東旭が出場、そこでチェ・ヨサムの持つ東洋タイトルに挑戦することに決まったのが安藤君。
結局、これは判定負けで王座獲得ならず、これでグローブを壁につるすのであった…
安藤君のタイトルマッチ、日本も東洋も相手が後の世界王者なんですよね…
ちょっと運がないですよね…
そんな安藤君も若い奥さんを貰って、今幸せを満喫中です!