元日本王者、辻本章次さんがお亡くなりになられました… | らんぶるライフ

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訃報 元日本ウェルター級王者の辻本章次さん死去 クエバスに挑戦 西日本協会長も務める – Boxing News(ボクシングニュース)

 

 元日本ウェルター級王者でWBAウェルター級王者ホセ“ピピノ”クエバスに挑戦した、江坂ボクシングジム名誉会長の辻本章次会長が亡くなられました。

 自分、全く面識はないんですが会場とかで見かけたことは何度もあります。

 自分や友人が江坂ジムの選手と試合をしたりスパーリングに来たり行ったりという事がなかったんで全く接点はありませんが自分の一方的な思いででも・・・

 

 自分、今はこうしてボクシングブログを書いてボクシングジムで働いてとボクシングにどっぷりな人間なんですが現役当時は全然ボクシングに詳しくなかったんですよ。

 だから当然辻本会長のことは知りませんでした。

 自分の現役当時、プロテストはグリーンツダジムで行われていたんですが確か、自分のテストじゃなく友達のテストの様子を見に行った時だったと思うんですがテストが始まる前、まだそれほどテスト生もジム関係者も集まってないときにやたらとおしゃれで男前の伊達男がジムの前に居たんですよ。

 ボクシング関係者には見えませんでした。

 最初はなんでこんな人がこんなところに?

 って思ったんですがやたら格好良いので

 「多分芸能関係の人やな?」

 って勝手に思ってました。

 それが後で知ったのですが辻本会長だったんですよね。

 男前のボクサーってまぁいますよね、まぁ今の人はみんなおしゃれに気を使ってるから格好良いボクシング関係者も多いんですが当時(1990年ぐらい)ボクシング関係者って仁義なき戦いに出てくるような感じの人が多かったんですよ。

 でも、辻本会長は男前なだけじゃなくなんか決まってて大阪弁でいう所のシュッっとしてるえぇ男だったんですよ。

 会長と知ってからも試合会場で見かけることは会っても話す機会は一度もありませんでしたが…

 格好良いだけじゃなく選手としても凄かったんですよね~~!

 辻本会長のボクサーとしての経歴を。

 

戦績:33戦27勝(14KO)4敗2分

 

 アマチュアででライト級の全日本王者になる、アマチュア戦績102戦92勝(46KO・RSC)10敗。

 ヨネクラジムからプロデビュー。

 6回戦デビューし2戦目で8回戦、3戦目で10回戦と順調に登っていく。

 9戦目で韓国人に判定負け10戦目でアフリカ人と引き分けるも11戦目にセキジムの日本ウェルター級王者清水 孝恒に挑戦。

 これを6ラウンドTKOで破り日本王者に。

 ブル加藤、柳川昭一を下し二度防衛後アメリカ人をノンタイトルでKO。

 ブル加藤と再戦で返り討ちし3度目の防衛。

 後にスーパーウェルター級で世界王座に挑戦することになる三迫 将弘とノンタイトル戦を行い3ラウンドKO勝ち。

 しかし、次戦でオーストラリア人に8ラウンドTKO負けを喫してしまう。

 ノンタイトル戦で判定勝ちし再起。

 4度目の防衛を2ラウンドで下しノンタイトルを挟んで(2ラウンドKO勝ち)5度目の防衛を6ラウンドKOで終わらす。

 元WBA,WBCスーパーライト級王者エディー・パーキンスをノンタイトル戦で判定で下す。

 OPBFウェルター級王者、竜反町に挑戦、これは引き分けで王座獲得ならず…

 日本王座防衛を9度まで伸ばし待望の世界挑戦が決まる。

 相手は世界王者になったばかりのホセ・ピピノ・クエバス!

 この時は王者になったばかりで黒星も多かったクエバスだったが世界王者になってKO防衛を続けてボーンクラッシャーの異名をとるようになるんですがそれは後の話。

 クエバスに6ラウンドKO負けを喫して世界王者挑戦は実らなかったが再起して保持していた日本タイトル防衛を。

 世界タイトルの敗北から10,11,12度と3回防衛を果たすが13度目の防衛でホープ亀田昭雄と対戦。

 5ラウンドKOで敗れ王座陥落、そのまま引退するのだった。

 

 最後の防衛戦、亀田昭雄さんとの対戦は男前対戦と雑誌にも書かれてた華も身もあるマッチメイクでしたね。

 

 辻本会長安らかにお眠りください…