甲武信岳から約5時間、国師ヶ岳 標高2592m
大弛峠のある山小屋 大弛峠は一般車が通行可能な一番標高が高い峠として知られる
ファミリー客が多いため、登山のルール(トイレ有料、ゴミを捨てていくなど)が守られないことが多いとのこと
日帰り入浴施設「増富の湯」 入浴料700円 瑞がき山荘から韮崎駅行きバスの途中にある
7/29(木曜)
早朝6時出発。大弛峠でテント泊の予定である。
甲武信小屋を出発する時点で雨が降っており、山頂に至るに強烈な横風に晒され、先行きが思いやられる。甲武信岳~大弛峠までエスケープルートがないのも気が重くなる。まあ、山行自体は基本的に林の中を進むとのことなので、それほど苦労はないと思案。ところが、吹きさらしの稜線が数ヶ所あって、雨が顔面を打ちつける中、そこを通過する時は「この苦労は何?」と自問自答するはめになった。苦労して分だけ報われるのが常だが、自分には当てはまらない。
で、出発時に感じた嫌な予感は的中。突風と豪雨に晒され、国師ヶ岳に到達直後、あまりの寒さに体が不調を訴える。当日、身につけていたインナーは化繊のロンT。晴天時の速乾性には目を見張るものがあるが、雨天時の能無しぶりを実感させられた。最終的には手先が痺れてきたため、前国師ヶ岳の山頂で雨の中、着替えるはめになる。真夏といえども、雨天時は気をつけないといけないと実感。写真を撮る余裕はなかったが、とりあえず、奥秩父最高峰の北奥千丈岳・標高2601mには立ち寄った。自分自身、ピークハントにこだわりがなく、眺望皆無なのだが、そこは記念ということで。
出発から6時間で大弛峠に到着。まだ正午。まだ行動可能な時間だが、疲れていたので予定通り、テントを設営。しかし、雨天時のテント設営は初めてで、なおかつアクシデントがあり、テント内が結構濡れてしまった。マットがあるといえども、この状態では無理と判断。時間もあるので、金峰山小屋まで進み、山小屋箔に変更することにした。予約をしていないとはいえ、平日であるので、素泊まりぐらいはできると目算し、テントを片付けてすぐに金峰山へ向かった。大弛小屋のお兄さんは呆れていた。
大弛峠から金峰山までは標準タイムで2時間半。途中にある朝日岳越えで体力を削られる。突風になぎ倒された木々の残骸を横目に一心不乱に足を前に出す。登山客とは誰一人とも出会わず、金峰山を目指しているのは恐らく自分一人。山を独り占めとは贅沢な話なのだが、気持ちは孤独と焦燥に傾いている。
金峰山山頂直下の森林限界地点まで達すると、風の強さがよけいに感じられる。足場の悪さに加え、眼鏡が完全にくもり、視界を奪われる。風に流されないように慎重に進み、何とか山頂へ到着。しかし、目の前が真っ白なモヤだけ。虚脱感に襲われる。
五丈岩は一度見ておきたかったのだが、あいにくの天候。早々に山頂を後にし、山小屋へ到着。やっと一息つけると安堵したのだが、あいにくご主人は下山しており、誰もいないとのこと。一瞬、目の前が真っ暗になったが、気を取り直し、とりあえずご主人が残していった連絡先に電話し、事情を話した上で素泊まりさせていただけることになった。早々にシュラフにもぐりこむ。計画のずさんさを反省。魚肉ソーセージが美味かった。
7/30(金)
5時起床。快晴とはいわないまでも、雨と風は収まり、遠くに晴れ間さえ見える。
簡単な朝食を摂った後、宿泊代金を置いて小屋を出発。前日に諦めた五丈岩に行こうか迷ったが、次回に楽しみは残して下山することにした。途中、数人の登山客と遭遇。心なしか挨拶の声も弾む。
下山後、「増富の湯」で温泉三昧。衣服から漂う異臭に初めて気付いた。
結局、テント泊はどうなのか自分自身で整理がつかない。楽しいことは楽しいのだが、それ以上に苦労も多い。翌日の仕事に支障が出たのもマイナス点だ。それでも数日経つと、またテントを担いで山に行きたくなるのだろう。




























