約半年振りの登山。5月3、4日、残雪期の鳳凰三山をテント縦走。夏期に経験済みの山なのだが、前回は小屋泊まり。今回は夜叉神峠から入山、南御室小屋で1泊、薬師岳~観音岳~地蔵岳を経て御在所鉱泉へ下るという過密日程である。2日目は9時間ほど歩かないといけない。ただ、ルートや景観はある程度把握しているので、初めての山に登るという高揚感はそこまでないのが実情だ。そのため、今回は初めての残雪期の登山でどんな装備なら快適に過ごせるかということが最大の興味でもある。
残雪期の山行は初めてのため、どのような装備で行くべきか頭を悩ませた。山道具屋の店員さんの話を聞く限りでは、GW期間の鳳凰三山ならば12本爪アイゼンとピッケルは必須とのこと。「今年は雪も多く、天気図を見る限りは厳しいかも」などとエラく脅かすのである。軽アイゼンしか持っていないので、とりあえず助言どおりに購入。さらに冬用シュラフも勧められるが、あまりに高価なので、夏用シュラフ(0℃対応)とシュラフカバーを活用。寒さに耐えられそうになければ上下インナーダウンとレインウェアを着込むことにした。あとは夏山同様に、3シーズンのシングルウォールテント、ペラペラの激安マットで対応。メインの食料は同行者任せのため、行動食のみを持参。あとはガス一式。にわか雪山装備だが、さすがに40リットル用ザックではパッキングできなかったので、60リットル用ザックを使用。ザックを背負ってみると重さで腰が痛い。半年のブランクは思ったよりも大きい。
出発前に南御室小屋のブログを閲覧すると、今年は例年よりも雪が多いそうだが、最低気温は+1℃ほどで推移し、雨が降って雪も減っているとのこと。当日の天気予報も“晴れ時々曇り”だったため、雪山童貞の苦悩も杞憂に終わりそうである。
雪山とはいえ人出の多いGW。トレース通りに歩けば快適そのもの。陽射しが弱く、風も程よく心地いいので、人によっては夏山よりも体力的には楽と感じるかもしれない。
山行全体を通じて使用したのは12本爪アイゼン。ただ、夜叉神峠~南御室小屋まではなくてもいい。苺平から南御室小屋へ下る樹林帯は、多少滑りやすいので軽アイゼンぐらいはあったほうがいいか。同行者はアイゼンなしで平気だった。テント泊後、早朝から出発するなら残雪が凍結しているのでアイゼン着用すべきだが、朝7時に出発したため、すでに雪が緩んでいた。軽アイゼン(4、6本爪)を使用する登山者が意外に多かったように思う。
ピッケルは主にストック代わり。稜線上にはほとんど雪は残っていないが、薬師岳方面から観音岳への登山道には残雪があり、注意が必要。また、鳳凰小屋・地蔵岳の分岐点からアカヌケ沢ノ頭へアップダウンが続くが、残雪の急傾斜があるので、そこはアイゼンはあったほうがよさそうだ。結局、ピッケルを使ったのは地蔵岳から鳳凰小屋へ下る急坂のみ。木や岩などの遮蔽物が少ない雪の斜面が広がっているので、滑落停止訓練を行った。
山行自体は残雪期未経験者でも特に危険ヶ所は少ないと感じたが、テント泊装備に関しては改善の余地がある。3シーズン用シングルウォールテントを使用したが、内部の結露が凄まじく、凍りついてしまった。やはりダブルウォールのほうがいいのか。今回は1泊のみだったので、テント内が濡れても支障はなかったが、2泊以上だと正直キツイ。また、当日、雪が降り始め、最低気温が-2℃まで下がり、0℃対応のシュラフでは寒くて寝付けない。インナーダウンは必要だ。
元々、夏山のみを考慮して装備を揃えていたので、残雪期用に道具を買い足すのが非常に無駄だった。これが最大の反省点か。例えば登山靴だが、最初から12本爪アイゼンを装着できるタイプのものを購入しておくべきだったし、シュラフに関しても-6℃対応ぐらいの、テントも3シーズンではなく、オールシーズン用を購入しておけばよかったと後悔している。安物を買っても何の得もない。新たに買い直さないといけないので、それなりに登山を続けようと思ったら、値段が高くても良い道具を購入したほうがよい。












































































