某日、どうにか山の麓にある小さな公民館で怪談をやることになった
当日はお菓子やたこ焼きにサイダーを用意してちびっ子達が美味しそうにほうばる
お母さんに抱っこされてるちびはじゃがりこを握りしめながら寝ている
そんな中舞台裏ではプロの怪談師ではない初舞台になる怪談師達が緊張の面持ちで準備をしている
とはいえこんなのにプロもアマチュアも無い
一番怖い話をした人が言わばプロの怪談師だ
その緊張をほぐそうと私は悪ふざけでモノマネをしたりして、気が散るからあっち行って!とみんなにあやされる
ガヤガヤガヤ客席から待ち遠しい空気感が漂う中
すみませ〜ん 責任者の方はいますか〜?
と、聞こえてきた
どうやら片田舎にこれだけの人が集まっているので怪しむ者がいるようだった
舞台袖から急いで出ていく私
こんなことでぶち壊されたくない
私には怪談の素晴らしさ、六感をくすぐる恐怖感、想像の世界から飛び出してきそうなモンスター どれも日本古来から伝わる日本独自の文化、何もかも悪者扱いで終わりたく無い
思いの丈を伝えようとしたその時
出てきた私を見て固まる人々…
なんと
得意のセロテープで清水アキラさんスタイルのまま出ていったからであった
それを見た会場のみんなはぶっ倒れた。
オカルト妄想日記終わり