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我が青春の…・その2 1/72 F-1/T-2 3SQ/8SQ@ハセガワ

今日も1日ゼロ災で行こう ヨシ!





まずは、いつもの定番工作です。
とりあえず仕掛になっていて、色々と取り回しに手間のかかる 117 から始めます。
まずは前縁フラップダウン。
T/O(テイクオフ)の位置まで下げます。
このキットの前縁フラップは、上下面でモールド線にズレがあるのですが、内側は上面を、外側は下面を基準にしています。





次に、117 は前期型なので、20mm機関砲の砲口を塞ぎますが、まずは、マズルカバー部分を切り落として垂直に成型した後、おおよその形に削ったプラ棒を接着します。
写真だと前端までしっかりと丸みが残っていますが、実際のフェアリングは半分くらいのところから始まりますので、接着剤が乾いてから整形します。





前オーナーが残していた対レーダー警戒装置の受信アンテナとフェアリングを切り取りました。
これでもう、F-1 や FS-T2改 として作ることはできなくなりました。

人によって、中古品に対する考え方はいろいろあると思いますが、私は「前オーナーの想いを引き継ぐ」のも「あくまでも素材として扱い、自分のやりたいようにやる」のも、どちらもありです。

前者の場合は、作りかけの仕様を基準に、何がやりたくて工作していたのかを想像(推理?)しながら作るので、ちょっとした謎解き気分を味わうことができます。

後者の場合は、何か具体的な目的があるけれど市場で新品が手に入らなかった時に、代替手段として中古を購入した場合で、最初からやることが決まっているので、結果的に前オーナーの意向も仕掛も全部無視することになります。


ただし唯一、有償であれ無償であれ、人から譲られたキットについて、前オーナーの要望を聞き入れることは、一切していません。
私の手に渡った以上、それは私の物であり、前オーナーの物ではないからです。
以前、たまたまツイッターで見かけた話ですが、譲られた側の作り方が気に入らなかったのか、前オーナーが「そういうつもりで譲ったんじゃない」と言いがかりを付けている事例がありました。
はっきり言って、勘違いも甚だしい。
それぞれどいう思っているか知りませんが、結果的には、譲った風を装って代わりに作らせてるだけであり、譲られた側にしてみれば、ただの迷惑でしかありません。
極端な話、そのキットをネットオークションやリサイクルショップで売り払ったとしても、前オーナーに何かを言う権利は無いのです。

愚痴はこのくらいにしまして・・・(^^;





各パイロンの取り付け穴も、内舷以外は埋めてしまいます。
これの整形も、接着剤が乾いてからの作業です。

この F-1 部隊初期の通常塗装 T-2 ですが、後にブルーインパルス専用機になる 111 が 3SQ に、112 が 8SQ に配備されていたことがありました。
どちらも前期型のグレーとオレンジの通常塗装に、それぞれ赤色と黄色の団マークです。
当時のブルーインパルス使用機はまだ F-86F-40 で、111 と 112 も当然ですが、まだスモーク発生装置などの改造も行われていませんでした。
今回作っている 117 と、同時期に 8SQ にあった 120 は、この 111 と 112 がブルーインパルスへ異動になった代わりとして配備されたようです。 


また、6SQ の通常塗装 T-2 は 114 が配備されていたようですが、この機体はブルーインパルス向けでも何でもないため、他にもあったかどうかまでは未確認です。
とはいえ、迷彩 T-2 のトップバッターである 185 は 6SQ への配備であること、6SQ が F-1 に改編したのは一番最後であること、111、112、114 の3機とも初度配置は4空団だったこと等から考えて、6SQ 配備の 通常塗装 T-2 はおそらく、114 だけだったんじゃないか、というような気がします。



~ 続く ~