「明日がある・お泊まり不可」組が、名残惜しみ 惜しまれながら、帰宅の途に付き
歌舞伎町並みの賑わいを見せる街を歩いて、3次会へ
皆でこうやって歩いているだけでも、何だか楽しかった
俺は、10人以上が入るカラオケボックスを
式が決まった直後から探し、仮押さえで予約してあった
そう
もう、ハナからヤル気だったのだアレを
幾らでも変更が効く方向の物は、全て考え
皆の様子を観ながら、絞って行き
イレギュラーなんて、簡単に対応出来るような骨子を作り
どうやら、フォーチュンクッキーが行けそうだと分かって来た途端に 動画の切り貼りを決め
フトシぼさんが、泊まれると分かれば「じゃあ、アレもやるか」
ただし、ギリギリまで言わない
フォーチュンクッキー撮った後で、そんなに頑張らなきゃならないような課題は出したくないし
アレなら、ぶっつけでも全然何とかなる
そして、やはり学ランを持って来てくれた(笑)
Gにも、最低限の指示しか頼んでないし
「好きなようにやってくれ」と
そして、フォーチュンクッキーの動画のパート振り分けを考える
“この人にココ頼めば、こんな感じだろうな”
“嫁キンの友達や、同僚の人達は
笑った顔がドンピシャに雰囲気を作るこの辺り”
そんな感じで
YouTubeに上がっている動画の映像と想像を、パンパンパンッと照らし合わす
殆どは迷わず決まる
“乱さんとこは、絶対にキッチリ仕上げられるポテンシャルがある”
“ライダーは「ボール使ってくれ」って言えば、この辺りが暴れやすいだろう”
もう、最初から
俺の頭の中では、コレは皆が凄くハッピーになれる物が必ず出来ると確信していた
そして、結婚式という理由さえあれば
皆「イケる口」だって事も
俺だって、普段ならこんなんお断りである
何人か溢れそうな人も居たが、それは別に“揺らぎ”の範疇である
大体の人が “やってくれそうな” ギリギリのラインではあったのだ
多分、5年前だったら無理だった
誰よりも
“俺”がである
薄暗い部屋
話し込むにはデカいが、暴れるには絶好の部屋
Gが、初っ端から盛大に“外し”た
この人、カラオケ向いてないんだな(笑)
皆が、少しずつ曲を入れ始め
空気が堅さを無くして行く
まず、秋雨が歌えば
皆が「よっしゃ」ってなるとも思ってた
フトシさんが、タガが外れるだろうとも
アイドリングが上がって行く
(よし)
見計らい
曲を入れる
嫁キンにマイクを回す
画面に曲名が
散々聞いたであろうイントロ
そう
自分はこの曲を知っている と
「よっしゃ やるか」
首をコキコキ鳴らすかのように「ズイっ」と、つくね夫妻が立ち上がって前に出る
そう
君は余興でやったばかりで、フルにやれると言ってたよな中佐
当然、フトシさんも参加だ
全力だった
全力での、身体に染み込ませたフォーチュンクッキー(笑)
後ろにポジションを取った俺の前で、いぶ姐の上半身が格闘技の演舞の如く躍動する
夫婦関係を悪化させるぐらいに、頑張ってくれたらしい
それが、「うおりゃあああああ」と
叩きつけるように “オニギリ握り”を振り下ろしている
それがまた、場を盛り上げる
嫁キンは、笑って まともに歌えないぐらいだった
鳥肌もんだった
今、歌う踊るは置いといて
ここに居る全員が、この曲を知っていて
全員が笑顔で盛り上がるようなパフォーマンスを
1つの事で、意識を共有して
馬鹿みたいにはしゃぎながら
動画は、ぶっちゃけ自分達のためだが
俺が、Duoのオフとして本当にやりたかったのは、コレなのだ
ただ、居酒屋で飲んだって
たかだか数時間で、全員が全員 心行くまでの交流なんか出来ない
披露宴で皆で踊ったって
こんな風にはなれない
それが、分かっていたから
結婚式は結婚式
オフ会はオフ会
この時
俺の、長い長い計画は 達成されたのだった
(続