BEAUTY AND THE BEAST #後編 | すかいうぉーかー

すかいうぉーかー

CRAZY=SPELL−BOUND

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「都民の森」駐車場に滑り込む

R1を停めて、降りた瞬間に膝に激痛が走る

膝が曲がり切らないので、サブミッションでもかけながら走ってるようなもんだ

まあ通常はそこまで曲げない程度のバンクしかしてないのだが






「タイヤ、端まで溶けてるじゃないですか(笑)」




単車くんに貰った時は、いかにもサーキットで使った感じに 端の方が焼けて虹色になっていた

それが1cm以上消えずに残っていたのだ






(いつ以来だろ。公道で端まで使ったの)


別に端まで使えばイイって物では無い
要は、何も無理せずに自然にそこまで寝かせていたのが今日の走りなのだ

今思い出しても、驚くぐらいスムーズな走りだった




びっこを引きながらトイレに歩く



缶コーヒーを買って、一服


「やっぱり、一緒に走る人の速度になるんですよ」




本当にそうだ
だが、速けりゃ良いってもんでは無い

彼だからこそ






そして

今日の俺の気持ちの盛り上がりは
決して“殺意”じゃなかった


彼の走りは、本当に美しい


コチラの角までが
削り取られて滑らかに研磨されて行くようだった





他人と走ってこんなに気持ち良かったのは、キーコ以来である








昨晩
つーか朝の五時まで走っていたという彼を気遣い
長居せずに奥多摩を後にする














(ありがとうございました)


中央道を降りて分かれた背中を見ながら




俺は心の中で、深々と頭を下げた




(了