パソコンを使った事が無く、USBメモリーを「穴にさすやつ」という名言を残したサイバーセキュリティ担当大臣、ツイッターのミュートとブロックを間違えたのか「ブロック太郎」と異名がついたデジタル担当相など、これで日本のITは、デジタルは大丈夫かと憂うジジイです。
思い起こせば2021年、デジタル庁が発足し10月10日(日)、11日(月)に「2021年デジタルの日」が実施 されました。
その時の動画がこちら。
「2020年代にもなって政府が目指すのはこれかよ?」と不安になったのは私だけでしょうか?
■デジタルとITとDX
そもそもデジタルとITとDXの意味を考えると、「デジタル化」とは情報を数字で表せる状態であり、そして「IT化」は、デジタル化された情報をシステムなどを活用し、目的に応じて有効活用できるようにすることです。
ですから今さらデジタル化を目指すというのはおかしな話で、ここで言うデジタル化とは 「ITを活用して、企業の優位性を高める」DX (デジタルトランスフォーメーション) の事でしょうか。
■デジタル収支は?
デジタル収支( サービスに関連して海外から日本が受け取ったお金と、日本が海外に支払った分の差額である「サービス収支」のうち、コンピューターサービスや著作権等使用料といったデジタル関連の項目を抜き出した数字 )は残念ながら赤字です。
デジタル赤字は9年で2.6倍に増え、昨年度は5.5兆円と世界一のデジタル赤字国。
出典:努力しなくなった日本人……9年で2.6倍、日本のデジタル赤字が示す「ヤバすぎる現実」
■日本の国際収支は?
ちなみに昨年度の日本の国際収支はこのようになります。
出典:デジタル赤字、23年5.5兆円に拡大 海外投資も還流弱く
円安でインバウンドが増えたと喜ぶ人もいますが、円安はデジタル赤字を増やしてサービス収支はマイナス、また食糧やエネルギーや原材料の輸入額を押し上げ、貿易収支も赤字となっていいます。
唯一黒字なのは証券投資と企業の外国子会社配当金などの直接投資だけですが、海外の利益は再投資される傾向が強まり、日本への還流の動きは弱いとのこと。
■デジタル赤字の影響は?
デジタル赤字の内容を見るとこのようになっています。
これをどうやって減らすかというと難しそうです。
しかしデジタル赤字は企業にとっても国にとってもマイナス面は大きいですが、逆にいえばDX化が進んだということ。
それによるプラス面もあり、それを生かして生産性を高めるとか海外に進出するなど出来れば、日本にとってプラスとなる可能性もありそうです。
そのためには現役世代はもちろん、次世代への教育や人材育成に日本の未来が掛かってきそうです。