日銀金融政策会合の結果は日本からの収入で暮らす移住者にとっては残念な結果。
昨夜の米ドルは1ドル151.58円。
1ドル200円時代を覚悟した方が良いかもしれません。
現在円は1弱と言われ、ドル以外の通貨に対しても安くなっているが、1円は0.37フィリピンペソ。
最近街のマネーチェンジャーには行きませんが、1円は0.35ペソ台くらいではないかと思います。
以前は1ペソが2円で計算出来ましたが、1ペソが3円となるのもそう遠くはないか?
ということで生活防衛を真剣に考えなければなりませんが、この国も物価は上昇しており、買い物に行くのにトライシクルの運賃は80ペソ、往復だと160ペソ(約430円)掛かります。
義息の休みの日にまとめて買い物したいところですが、月曜から土曜まで一生懸命働いているので、せめて日曜くらいは休ませてあげたいと、買い物は平日に済ませているのでトライシクル代も馬鹿になりません。
そこで今検討しているのが4輪E-Bike。
なぜ4輪なのかというと子供の頃オート三輪がひっくり返るのをよく見たので、家族には3輪車は運転させたくありません。
オート三輪など知らない人も多いかと思いますが、このようなトラックです。
単気筒2ストロークサイクルのエンジン音と想い出深い風景、懐かしくて涙が出そうです。
さて、うちのご近所さんのE-Bikeは85,000ペソ(約23万円位)ほど。
魅力的ですがこれからの価格の動向は?どれくらいの期間でトライシクル代で元を取るか?買うならどのモデルにするか?等、これから検討したいと思います。
これなら食料品の買い出しくらいなら十分だと思いますし、免許不要ですから妻や義息の嫁さんでも運転できます。
訂正
E-BikeのカテゴリーはL1a(最高速度25㎞/h以下の電動自転車・電動モペット)、L1b( 最高速度25~50㎞/hの電動自転車・電動モペット)、L2a(最高速度25㎞/h以下のE-スクーター・3輪電動モペット)、L2b(最高速度26~50㎞/hのE-スクーター・3輪電動モペット)、L3(最高速度が50㎞/hを超える電動2輪車)、L4・L5(モーター定格電力1000以上、最高速度50㎞/h以下の電動三輪車)、L6・L7(E-Quad、電動4輪車)に分けられますが、ライセンス不要は上記のL2aまでで、L2b以降はライセンスと登録が必要です。
もちろん速度は遅いから日本なら煽られて大変ですし危険ですが、フィリピンはいろいろな乗り物が昆在している国ですから、遅い乗り物でも邪魔者扱いされたり意地悪をされたり煽られることはありません。
私も移住した当初は遅い乗り物に前を塞がれるとイライラしましたが、今は気にならなくなりました。
大分角が取れて(削られて?)丸くなりました。
ルールなど無いかのようだが寛容なフィリピンと、ルールはあるが強者が弱者に不寛容な日本。
最近は煽り運転などのトラブルの多発する日本、飛び出してきた車にクラクションを鳴らそうものなら暴力の被害にあいかねない日本よりも、安心してクラクションを鳴らせるフィリピンの方がマナーはともかくモラルが高いのではないか?とさえ思えます。
ただ現在フィリピンで販売されているE-Bikeは鉛蓄電池搭載とリチウムイオン電池搭載が混在していますが、性能や信頼性や耐久性を考えると絶対にリチウムイオン電池(リン酸鉄リチウムイオン電池;LFP電池)が欲しいもの。
E-Bikeは大分普及してきたし販売店も増えていますが、電池の価格や電子部品の価格はまだまだこれから下がるでしょうし、メーカーや機種についてもまだ情報が不足していますので、これから慎重に調べる必要があります。
という事で取りあえず現時点で分かっている電池に関する動向を紹介します。
またEVでは高性能モデルにはエネルギー密度が高い NCM系(正極材がニッケル、コバルト、マンガン)やNCA系(正極材がニッケル、コバルト、アルミニウム) などの三元系リチウムイオン電池が用いられますが、スタンダードモデルには エネルギー密度では劣りますが、安価で安全性が高く長寿命であるLFP電池が主流となりつつあります。
なおテスラ車もパーフォーマンスモデルにはNCA系電池を使用していますが、スタンダードモデルはLFP電池に替わっていますが、LFP電池は中国のお家芸で他の国ではあまり生産されませんでした。
安価で安全性が高く長寿命な上に コバルトやニッケルのような極めて希少で価格が変動しやすい原料に依存していない事も魅力的なLFP電池ですが、これまでは殆どが中国で生産されてきました。
その理由は主要なLFPに関する特許は中国の大学や研究機関のコンソーシアムによって管理されており、10年前、中国のバッテリーメーカーが中国で生産することを条件にライセンス料を徴収しないことで合意しています。
そういう事情で中国以外では生産されませんでしたが、2022年に特許が切れましたので、中国以外でも生産が可能となっています。
そして現在ではさらにコストが安いナトリウムイオン電池も実用化されているので、これこそがE-Bikeの本命かもしれません。
昨年の上海オートショーで衝撃的な低価格で世界を驚かされたBYDシーガル
しかし価格よりも驚いたのはエントリーグレードに搭載されているナトリウムイオン電池です。
次世代電池といわれるナトリウムイオン電池はBYDとCATLの両社から市販されるとアナウンスされていましたが、早くも市販車に搭載されたことには驚きます。
11.400ドルという価格もコストの安いナトリウムイオン電池あればこそでしょう。
中国社得意のLFP電池(リン酸鉄リチウムイオン電池)は三元系リチウムイオン電池(正極にニッケル・マンガン・コバルトやニッケル・コバルト・アルミニウムを使用)に比べるとエネルギー密度は落ちますが、電極にレアメタルを使用しないためコストが安く安全性や耐久性が優れる長所があり、テスラ社もハイパーフォーマンスモデルには3元系を使用しますが、スタンダードモデルにはLFP電池を使用しています。
しかしLFP電池は電解液にリチウムを使用するのがコスト上のネックです。
ところがナトリウムイオン電池は電解液にリチウムを使用せず、地球上に豊富にあるナトリウムを使用するため、さらにコストが安くなります。
欠点はリチウムイオン電池と比べるとエネルギー密度と電圧が低いことです。
リチウムイオン電池のエネルギー密度は200~300Wh/㎏といったところですが、シーガルに搭載されたナトリウムイオン電池の第一世代は160Wh/㎏くらいで、200Wh/kgの第二世代を開発中です。
LAZADAは中国アリババの子会社であり、LAZADAにエントリーしている中国からの商品はフィリピン国内と同じ配送料で配達されるなど、商業的には中国と結びつきが強いこの国、これから中国の電池価格が下がればフィリピンのE-Bikeの価格はさらに下がるでしょう。
またCNY(中国人民元)が下がり気味なのも私にとっては嬉しいことで、しっかりリサーチしてお得な価格で買いたいと目論んでいます。