寒い!
今朝の私の部屋の気温は26℃。
寒波に襲われている皆様には「26℃で寒いなんてフサケルナ!」と𠮟られそうだが、ここでは想定外の気温で、涼しいを通り越して寒いと感じます。
そこで偏西風の蛇行の様子を見てみると寒帯ジェット気流は何と北極を横切っており、「Polar Vortex(極渦)はどこにいったのだ?」という状態。
※この図は1月15日のものなので、現在とは異なります。
出典:ジェット解析偏西風蛇行図
「温暖化のせいで寒い」というと温暖化否定論者に噛みつかれそうですが、極渦の弱まり、乱れと偏西風の蛇行は温暖化に起因するもの。
日本ではPolar Vortexとか極渦という言葉はあまり使われませんが、毎年恒例のアメリカ東部の大寒波は温暖化によりPolar Vortexが弱まり乱れ、それによって寒帯ジェットストリームが南下しているためです。
この冬はエルニーニョの影響で弱まるのではないか?と思っていましたが、先週末から大規模な冬の嵐に襲われ、大統領選のイベントにも影響を与えています。
こちらは6日前の動画で寒波の入り口の時期ですが、なんとなくPolar Vortexの影響が伝わると思います。
日本の気象予報がローカルに捉えているのに対し、アメリカは気象を地球規模で捉えているようで、日本の気象予報や解説と比べる面白いと思います。
なお気温は華氏( ℉ で、水の凝固点は 32 ℉ 、沸点は212 ℉です)なのでご注意ください。
また日本では大陸からの風が渡って来る日本海の海水温上昇は、海水からの水蒸気の増加、そして大雪を招くことになり、寒さと雪の二重苦となりかねません。
地震の被災地への影響も懸念されますので、寒さや雪に対する支援とともに一日も早い復興を祈ります。
そして地球温暖化はやがて成層圏の極渦を破壊するのでしょうか?
それは対流圏のジェット気流に影響を与えますが、将来的にはどうなるのでしょうか?
私のように残りの人生が短い爺は温暖化の影響も少子化の影響も逃げ切るでしょうが、若い人たちは将来のためにもっと真剣に政治や経済を考え、社会に働きかけていった方が良いと思います。
選挙投票棄権を正当化しようとする者もいますが、棄権は白紙委任だという事を考えたほうが良いでしょう。
NOAA(アメリカ海洋大気庁:National Oceanic and Atmospheric Administration)によると 極渦が完全に崩壊して成層圏が急激に温暖化するまでの期間は短期間であると予想されています。
その後、極渦はすぐに回復する傾向がありますが、対流圏のジェット気流とその気象パターンへの影響はしばらく続く可能性があるとのことです。
以下引用(機械翻訳)
米国全土で、多くの人が2024年最初の北極の大気を経験している。クローゼットからはコートや手袋が出てきており、暖房器具が長時間稼働しており、国の一部の地域では気温が平年より25度以上下がっている。しかし、私たちの心にある疑問…寒気が国中に広がると誰もが抱く、常に迫り来る疑問…このブログの動機となった疑問:成層圏の極渦はこの寒波に何らかの役割を果たしているのか?続きを読んで調べてください!
Stratospheric shenanigans(直訳:成層圏のわるふざけ)
先週の成層圏の極渦の挙動を特徴づけなければならないとしたら、それは…不規則に動いていると言えるでしょう。私たちが与えた有名人の地位に恥じないように、成層圏は誰もが注目していることを知っていて、予想外のことをすることに決めたようです。
ここ数週間、私たちは気温の上昇と、北極の上空39マイル上空にある極渦風の弱まりについて話してきました。これまでのところ、この極渦の混乱は軽微であり、大規模な突然の成層圏温暖化を定義する風の逆転(西から東→東から西)には及ばない。先週の投稿では、この大規模な温暖化現象は、下の対流圏から成層圏の極渦の主要レベルまで伝播する波が不足しているため、これまでのところとらえどころがないと説明しました。小規模な温暖化自体は予期せぬものではありません。また、それらは一般に地表までずっと感じられるとは期待されていません。
筆者注)下図は上図が成層圏上部、下図が成層圏下部で、それぞれ1月10日と16日を示します。色の濃い部分ほど低温です。
引用終了
しかし、成層圏の現在の挙動が予想外でやや珍しいのは、極渦が成層圏と対流圏の境界に近い下層でより乱れているように見えることだ。1 週間以上にわたり、グリーンランド上の対流圏に高気圧が存在しています [脚注 #1]。最近の成層圏の小規模な温暖化がこのグリーンランド高気圧を強化し、成層圏の最下部に広がった極渦にくさびを打ち込み、極渦を2つのローブに分裂させた可能性がある。
この成層圏下部の擾乱は上空の風に影響を及ぼしており、成層圏中部の極渦の風を完全に逆転させるのに十分な強さになると思われる。明日、大規模な突然の成層圏温暖化が起こる可能性が高いと予測されています。通常、極渦の変化が下層成層圏、時には対流圏にまで伝わるので、地表衝突が見られるかどうかについて興奮が始まるのはこのときです。しかし、成層圏下部はしばらく乱されているため、私たちはすでに対流圏の変化に注目しています。
Teasing the troposphere(対流圏をからかう)
この短期間ではあるが大規模な極渦の混乱が、今後数週間の気象パターンにどの程度影響を与えるかは様子見する必要があるが、あたかも1月の第1週のわずかな温暖化とその後の極渦の破壊のように見える。成層圏下部にあるこれらの物質は、少なくとも先週末、北米上空での寒気の発生の準備を整えるのに十分だった。地表への影響についてはまだあまり語られていませんが、私たちはそれを確率論的な意味で考える傾向があります。極渦が乱れると、対流圏のジェット気流がさらに南に移動したままになる確率が高まり、それによって寒気の発生のリスクが高まります。米国東部とヨーロッパ上空。最も重要なことは、この冷気の「サイコロの負荷」は、渦が中断された後も最大 6 週間持続する可能性があり、これらの現象が気象のタイムスケールに関連するだけでなく、より長いサブ季節予報 (例: 第 2 週から毎月) にも関連することです。見通し)。
極渦は現在のジェット気流を南に押しやるのに一役買った可能性があり、そのパターンが持続するのに役立っている可能性がある一方で、寒気の発生には他にも多くの要因があることに注意することが重要です。現在進行中のエルニーニョなどの他の気候プロセスも、冬の間のジェット気流の位置に影響を与えます。そして、ジェット気流は、熱帯や成層圏の気候プロセスによって常に動かされる必要はありません。それ自体を微調整することができます (内部変動と呼びます)。
永続的な印象?
最近の予測モデルに基づくと、極渦が完全に崩壊して成層圏が急激に温暖化するまでの期間は短期間であると予想されています。その後、予測平均は、渦がその悪ふざけを止め、再び通常の速度に戻ることを示唆しています。成層圏中央部の極渦はこれらの擾乱の後すぐに回復する傾向がありますが、対流圏のジェット気流とその気象パターンへの影響はしばらく続く可能性があります。これは、今週見たような寒気の発生が自動的に増えることを意味するわけではありませんが、今後数週間でこれらの現象のリスクが若干高くなるという警告を与えてくれます。
さてこの先地球がどうなってゆくのか定かではありませんが、気温上昇などの変化は加速しているようです。
「温暖化対策は利権だ」などと言って軽視していると、やがて不可逆的で取返しのつかないことになるかもしれません。