吾輩は猫である | 夢老い人の呟き

夢老い人の呟き

願い望むは願望  夢は寝てみるもの 儚く叶わぬもの
  人に夢と書き儚  夢に人と書き夢人 
    夢と人の中に老いが入り夢老い人  儚く老いる独り言

吾輩は猫である。

赤ん坊の時によちよち歩いているところを拾われてきた。

親の顔はもう忘れたが、この近所には吾輩の親族が何匹もいる。

みんな同じように見えるが、吾輩だけは自慢の尻尾ですぐに見分けがつく。

 

この家は吾輩のものである。

時には吾輩のテリトリーをホームレスが狙ってくるが、断固として戦う。

 

決まった寝床は無く、夜はテリトリーを守るためにパーキングの屋根で寝る時もある。

昼間はここが涼しく寝心地がいい。

洗濯物の上は特に寝心地が良く、家人の匂いがするから落ち着く。

 

人間とは不便なものだ。

吾輩はいつも自由で快適である。