2日か3日で制圧されると思われていたロシアのウクライナ侵攻。
しかし予想をはるかに上回るウクライナの抵抗。
その立役者、ウクライナ抵抗の象徴がトルコ製ドローンだそうです。
4月14日CNN
バイラクタルTB2とはどのようなドローンか?
ちょっと見てみましょう。
バイラクタルTB2は自律飛行も出来ますがやはり攻撃には基地局が必要です。
しかし基地局の存在を敵に知られては拙く、最新の機種では衛星リンクが装備されており、基地局を知られることなく操作でき、遠く離れた場所でも攻撃できます。
ウクライナのTB2には衛星リンクは装備されていません。
しかしCCTV(Closed Circuit Television:監視カメラ)の普及しているフィリピンですが、我が家のCCTVも出先でスマホで見れますし、操作できます。
IT大国のウクライナのことですから、もしかしてスターリンクを利用して衛星リンクのようにできるかも?
これほどドローンが有効となると日本の防衛にドローンを重視しなければならないでしょう。
攻撃用ドローンだけでなく、ドローンに対する防御も重要で、妨害電波によるジャミングくらいでは防ぎきれないと思います。
これはジョークで(いや、本当にあったことです)笑えるのが(笑えない?)次の動画です。
4億円のパトリオットミサイルで2万円のドローンを撃墜!
コスパ最低です。(“2万円の市販ドローン、4億円のパトリオットで撃墜”ご参照)
となると心配なのが中国です。
中国のドローン技術は圧倒的で市販ドローンの世界シェアは、中国のDJI社(私も1機持っています)が76%と席捲しています。
東京オリンピックのドローンショーを担当したインテルは世界シェアNo.2ですが、シェアは4.1%しかありません。
その中国、深センのドローンショーは、東京オリンピックのドローンショーと比較になりません。
このプログラム制御技術が平和な目的のみに使われれば良いのですが。
さらに日本で販売しているDJI社のドローンは航空法で禁止されている区域に入ると、自動的に着陸して飛べなくなります。
それは良い事ですが、そのために詳細なフライトマップを有しており、しかもOTA(無線更新)できます。
これと数千機を自在にプログラム制御する技術を軍事目的に利用されると怖いなと思います。
第二次大戦はすでに戦艦の時代から航空戦の時代に移っており、皮肉にもそれは日本海軍の真珠湾攻撃で実証されました。
しかし日本は大艦巨砲主義から抜け出せず、その象徴ともいうべき戦艦大和と武蔵は一度も活躍すること無いままに沈没しました。
自衛隊も現代の大艦巨砲主義とならないように、テクノロジーの進歩に遅れない事を願います。
なおロシアのウクライナ侵攻で防衛費を増やせと言う人と、ロシアを刺激するから止めろと言う人がいますが、ジジイが言うのおかしな話ですが、どちらも頭の古い人たちでいい加減にしろと言いたくなります。
なおマーフィーの法則大好きジジイとしては、「泥棒してはいけません。あなたを信じているから盗まないでください」という性善説よりも、「泥棒が盗めるところにお金をおけば、必ず誰かが盗む」という性悪説が基本にあります。
憲法第9条は支持しますが、「憲法第9条があればどこからも侵略されることはない」と性善説的に考えることはできませんし、もちろん自衛隊は現在も将来も必要だと思います。
ウクライナ侵攻と円安(現実離れしたMMT論者や反緊縮派は黙らざるをえないでしょう)は野党陣営にとって逆風となる可能性がありますが、これ以上日本が悪い方向に向かわない事を祈ります)