さすがに最近はITをイットというような総理大臣はいませんが、それ以上に不適説な大臣は後を絶たないようです。
パソコンを使った事が無く、USBメモリを「使う場合は穴に入れるらしいんですけど、細かいことは、私よく分かりません」などと国会で答弁したサイバーセキュリティ担当大臣。
これでは何を報告されても理解できず、神輿の上のお飾りにしかなりません。
■デジタル庁報道機関向けメール400件誤送信
大臣だけでなくデジタル庁も大丈夫でしょうか?
前々から台湾の‟オードリー・タン”さんのようなデジタル担当大臣が欲しいと書いてきましたが、ますますその思いが強くなりました。
以下引用
デジタル庁は11月24日、報道機関向けのメールを誤送信したことでアドレス400件が外部に流出したと発表した。BCC欄に記載するべきアドレスを、CC欄に記載していたのが原因。同庁は「今後は厳重に注意し、再発防止に努める」とコメントしている。
誤送信は同日午後2時40分ごろに発生。牧島かれんデジタル相が、デンマークとデジタル分野における協力覚書を締結したとするプレスリリースの送信時に、アドレスをCC欄に誤って記載した。このため、報道各社の担当者約400人分のアドレスが、同庁のメーリングリストの登録者には閲覧できるようになっていた。
デジタル庁は約4時間後の午後6時56分ごろに同内容のメールを再送するとともに、誤送信したメールを破棄するよう報道各社に求めた。
以下省略 引用終了
業務でメールを使っていた人以外はあまり馴染みがないかもしれませんが、CCやBCCはメールの宛先追加です。
メールを送信する際は必ず「宛先(TO)」にメールアドレスを入力しますが、 同じメールを複数以上の宛先に送信する場合、CCかBCCにメールアドレスを追加すれば一斉に送信してくれる便利機能で、CCとBCCは次の違いがあります。
- CC(Carbon Copy): 「CC」に指定された宛先は、「TO」と同じくメールを受信したメンバー全員に表示されます。
- BCC(Blind Carbon Copy): 「BCC」に指定された宛先は、送信者以外には表示されません。
若い人はカーボンコピーなんて知らないかもしれませんが、でもCC(Carbon Copy)とBCC(Blind Carbon Copy)という言葉を見れば、違いが分かるかと思います。
しかし、CCとBCCの間違い以前に、「政府機関が400人ものメールを「宛先追加」で一斉送信するかな?」という疑問もあります。
じつはBCCによる一斉送信はお勧めではなく、大量の一斉送信にはメール配信ソフト、メール配信システムを使う方が良さそうです。
BCCを使うデメリットとして次の5つが挙げられています。
出典:プロが教える!一斉メール配信にBCCをお勧めしない理由と、正しいBCCの使い方!
以下‟プロが教える!一斉メール配信にBCCをお勧めしない理由と、正しいBCCの使い方!”より一部を紹介します。
以下一部引用
1.情報漏洩の危険性が伴う
BCCで送るべきメールを間違えてCCで送れば個人情報が流出します。
今回は正にこのケースです。
2.ブラックリストに載ってしまう
普段利用されているメーラーから、100個以上のメールアドレスに一斉送信すると、受信側のキャリアからブロックされる可能性があります。
「このアドレス(送信元IPアドレス)は、大量のメールを送っている。怪しい!」と受信側から迷惑メール業者と判断されてしまうからです。
このような大量配信を行っている送信元(送信元IPアドレス)情報は、ブラックリストとしてキャリア側に認識されます。
ブラックリストに入ると、送信メールの多くが送信先に届かなくなります。迷惑メールフォルダにも入らず、文字通り届かないのです。
仮にブラックリストに登録された場合、大量送信をしていない場合でも、送信元のIPアドレスが同じ場合は相手に届きません。(ちなみに、このようなブラックリストに載ってしまう状態は、通称IPアドレスの汚れと呼ばれています)。
3.配信遅延になる
大量のメールを送信すると、送信側のメールサーバーに大きく負荷がかかります。結果、送信メールを送りきるために凄く時間を要してしまうのです。
なお、これが一番やっかいな影響かもしれませんが、一斉メール送信が配信遅延を引き起こすと、それ以外の通常メールの送信も遅延します。メールサーバー側の視点でみると送信メールが行列になっており、まるで渋滞のような状態になっているのです。
引用終了
こんな政府に任せて日本のデジタル戦略は大丈夫か?