日本人の欠点は井の中の蛙だということではないでしょうか?
井の中はそれなりに住みやすく、外からは日本は凄い、日本は素晴らしいという声が聞こえてくるらしく、自尊心を持って生きられます。
そのためかアジア諸国を見下す人もいますが。
インターネットには国境はありません(いえ、正確にはエリア制限があり、私は日本の娯楽配信を見ることが出来ない…お金があればVPNで見れるが、貧乏な私はそこまでして見たいとは思わない…そんなことはどうでも良いですが)が、海外の情報を見ようと思うと、大っ嫌いな英語が必要となります。
そのためでしょうか、「どうせ日本人は海外の事など知らんだろうから、ワクチン接種が進めばコロナは解決といっておけば、国民は安心するだろう」と思うのでしょうか?
日本の新型コロナウイルス対策を見るとそんな感じを受けます。
そして危機的状況と言いつつ安心安全のパラリンピックでしょうか?
しかしあえて断言します。
ワクチンだけで新型コロナウイルス感染症を抑え込んだ国など、世界中探しても一つもありません。
「イスラエルが・・・」「英国が・・・」「アメリカが・・・」という人もいるかも知れませんが、新規感染者数の推移(人口100万人当たりの感染者数)はご覧のとおりです。
現在、イスラエルもアメリカも日本以上の急上昇です。
なお、このデータは日々の変動、ばらつきを抑えるために、7日間の平均値ですので、急上昇中の国の直近のデータはもっと多くなります。(例えば人口1.25億人の日本で感染者が20000人とすると、100万人当たり160人となります。)
出典:Statistics and Research Coronavirus Pandemic (COVID-19)
では日本よりもワクチン接種が進んでいないこれらの国はどうか?
出典:Statistics and Research Coronavirus Pandemic (COVID-19)
フィリピンはご愛敬ですが、それでも日本よりは少ないです。
多分中学校の数学で必要条件と十分条件ということを習うのではないでしょうか。
新型コロナウイルス感染症を制圧するためには、いくつもの必要条件があります。
ワクチンはその必要条件の一つにしかすぎません。
ワクチンだけで解決すると思っている人は、義務教育からやり直した方が良いのではないでしょうか?
図は‟必要条件と十分条件の使い方~”からお借りしました。
オーストラリア首都キャンベラは帰国者ではない新型コロナウイルス陽性者1人が、約1年ぶりに確認されたことを受け、現地時間12日午後5時から1週間のロックダウンに入りました。
日本では経済を最優先に考えるようですが、1週間のロックダウンとまん防や緊急事態宣言で長期的な営業自粛の損得も考える必要があるでしょう。
一方、シドニーのロックダウンは長期化しており、ワクチン接種が進むことが待たれています。
検査、隔離・治療、ワクチン、そして手洗い、マスク、ソーシャルディスタンス、ロックダウン等の感染防止策、いずれも必要でどれか一つをやれば済むような生易しい相手ではなさそうです。