先日、リンカーンに危機感を抱いた南部諸州 (サウスカロライナ州、ミシシッピ州、フロリダ州、アラバマ州、ジョージア州、ルイジアナ州、テキサス州) がアメリカ連合国( Confederate States of America, 略号:CSA)を建国し、南北戦争を戦い、そして敗れましたが、その南軍旗を最後まで州旗につかって使っていたのがミシシッピ州だという事、そしてミシシッピ州が州旗を変えるということを書きました。
南軍旗 ミシシッピ州旗
しかし、この見るからに勇ましい州旗は2代目で、私は何かほのぼのとした印象の初代の州旗の方が好きです。
これが初代のミシシッピ州旗ですがマグノリアの旗といいます。
Magnoliaは木蓮の事ですがミシシッピ州とルイジアナ州の州花で、ミシシッピ州はマグノリアが多いためマグノリアの州(Magnolia State) と俗称されます。
またマグノリアはミシシッピ州の、州の木でもあります。
木蓮というと私はこの歌を思いだします。
いつまでも いつまでも そばにいると言ってた
あなたは嘘つきだね 私を置き去りに ・・・・・・・ 涙が出そうです。
しかし木蓮ではなくMagnoliaというと、こんな歌にも出てきます。
”Scent of magnolia sweet and fresh”
ここだけを読むと木蓮の花が咲き誇る美しい風景を連想しますが・・・・・・・・。
Southern trees bearing a strange fruit
南部の木々には変わった実がなる
Blood on the leaves and blood at the root
葉には血が、根にも血が
Black bodies swinging in the Southern breeze
南部の風に黒い体が揺れている
Strange fruit hanging from the poplar trees
ポプラの木に吊られている奇妙な果実
Pastoral scene of the gallant South
雄大な南の牧歌的な風景
The bulging eyes and the twisted mouth
飛び出した眼とねじれた口
Scent of magnolia sweet and fresh
木蓮の甘くフレッシュな香り
Then the sudden smell of burning flesh.
突然漂う肉が焼ける臭い
Here is a fruit for the crow to pluck
カラスが摘み取る果実がある
For the rain to wither, for the wind to suck
雨に叩かれ、風に弄ばれ
For the sun to rot, for the trees to drop
太陽に朽ち、木から落ちる
Here is a strange and bitter crop.
奇妙で苦い作物がある
州旗や花からも歴史がよみがえるようですが、歴史は決して歪曲したり美化したりせず、あったがままに後世に伝えてゆかなければいけないと思います。