今日も市の同報無線放送のスピーカーの音声が響き渡る。
一般的には防災無線とか防災行政無線とか呼ぶのだろうか、わが市では同報無線放送と呼んでいるが、海に近いのに周囲を山に囲まれ、反響して実に聞き取り難い。
放送されるのは次のような内容。
- 災害・防災関連情報
- 火災の発生と鎮火
- 緊急交通情報
- 交通安全の呼びかけ
- たずね人
- その他、市役所からのお知らせ
しかし放送されるのは交通安全週間や行事がある時、台風接近時などを除けば、殆どがたずね人。
「どこそこの○○さん、○○歳が昨夜から帰っておりません。服装は・・・・・」というような、お爺さんお婆さんが迷子になりました、見かけた方は連絡を下さいという放送です。
ここに越してからたずね人の多さに驚いていますが、これはこの地域だけの問題なのか、全国的な傾向なのか?
地方は子供たちは都会に出て帰って来ず、残された老々夫婦が頑張っている世帯が多くなっています。夫婦のどちらかが元気ないうちはまだ良いが、いずれはにっちもさっちもゆかなくなります。
しかし親が老いる頃には子供も家族を抱え、戻って親の面倒を看るわけにもゆかず、かといって引き取るわけにもゆかず、所得の少ない地方のお年寄りには有料老人ホームなど高値の花。
親戚や友人知人など地域の繋がりだけが頼りか?
「父の恩は山よりも高く 母の恩は海よりも深し」なんてのは昔の建前。
「親が子供の面倒をみるのは当たり前、親が子供に迷惑をかけるなどとんでもない。」というのが今の日本人の考え方ではなかろうか?
日本はこの先どうなるのか?
難しい事は考えてもしかたないが、.何とかボケないようにしたいヘタレ爺。
さてどうすれば良いか?
やっぱり魚か?
しかし、魚を食べれば頭が良くなるのなら、この辺の年寄りは迷子になったりしない。