同報無線放送たずね人 | 夢老い人の呟き

夢老い人の呟き

願い望むは願望  夢は寝てみるもの 儚く叶わぬもの
  人に夢と書き儚  夢に人と書き夢人 
    夢と人の中に老いが入り夢老い人  儚く老いる独り言

 

 

今日も市の同報無線放送のスピーカーの音声が響き渡る。

一般的には防災無線とか防災行政無線とか呼ぶのだろうか、わが市では同報無線放送と呼んでいるが、海に近いのに周囲を山に囲まれ、反響して実に聞き取り難い。

放送されるのは次のような内容。

  • 災害・防災関連情報
  • 火災の発生と鎮火
  • 緊急交通情報
  • 交通安全の呼びかけ
  • たずね人
  • その他、市役所からのお知らせ

しかし放送されるのは交通安全週間や行事がある時、台風接近時などを除けば、殆どがたずね人。

「どこそこの○○さん、○○歳が昨夜から帰っておりません。服装は・・・・・」というような、お爺さんお婆さんが迷子になりました、見かけた方は連絡を下さいという放送です。

 

ここに越してからたずね人の多さに驚いていますが、これはこの地域だけの問題なのか、全国的な傾向なのか?

地方は子供たちは都会に出て帰って来ず、残された老々夫婦が頑張っている世帯が多くなっています。夫婦のどちらかが元気ないうちはまだ良いが、いずれはにっちもさっちもゆかなくなります。

しかし親が老いる頃には子供も家族を抱え、戻って親の面倒を看るわけにもゆかず、かといって引き取るわけにもゆかず、所得の少ない地方のお年寄りには有料老人ホームなど高値の花。

親戚や友人知人など地域の繋がりだけが頼りか?

 

「父の恩は山よりも高く 母の恩は海よりも深し」なんてのは昔の建前。

「親が子供の面倒をみるのは当たり前、親が子供に迷惑をかけるなどとんでもない。」というのが今の日本人の考え方ではなかろうか?

日本はこの先どうなるのか?

 

 

難しい事は考えてもしかたないが、.何とかボケないようにしたいヘタレ爺。

さてどうすれば良いか?

やっぱり魚か?

 

 

しかし、魚を食べれば頭が良くなるのなら、この辺の年寄りは迷子になったりしない。