米中のスタートアップ企業は凄い。テスラを脅かす新規参入EV | 夢老い人の呟き

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GMを抜き株価時価総額アメリカ自動車業界1位の‟テスラ”。

と言うと、「いつの話をしているのだ、テスラの株価は落ちて瀕死の状態だろう」という声が聞こえてきそうですが、現在はまたGMを抜き返し業界1位です。

 

そもそも日本のジャーナリストの皆さん全く分かっておりません。

下は2017年4月に‟テスラ”がGMの前にフォードを抜いて業界2位になった時に書いた記事ですが、2016年の生産台数米国内新車販売台数フォードの260万台に対しテスラは僅か4万台です。

将来への期待があるとしても、EVだけでこれほどの株価となる事はありえません。

 

このテスラも、Wikipedia‟テスラ”を読めば分かるように、元は歴史の浅い‟スタートアップ企業”。

そしてこれから紹介するEVもスタートアップですが、日本と米中のEVの違いは(もちろん社会的な背景がありますが)、米中はスタートアップ企業が夢と社運の全てを賭けて開発するのに対し、日本は既存の自動車メーカーがEVも手掛けないと生き残れないという止むを得ない事情で、本当はエンジン車を作りたい人達が、頭の固い重役たちの顔色を見ながら開発する(あくまでも私の勝手な想像です^^;)というような違いがあるような気がします。

 

という事で邪魔なシガラミが無く、気合の入り方が違う米中のEVは素直に凄いと思いますが、まず最初にアメリカはロサンゼルスモーターショー出展車から紹介します。

 
 
Rivian R1T

まず米国のスタートアップ企業、‟Rivianのホームページ”をご覧になっていただきたいと思いますが、この車はテスラを超えたかな?というような気がします。
 
ご覧のように全長約5.5m、全幅2m越の巨体ですが、4モーター、計750HP0-96km/h加速はスポーツカー顔負けの3秒叫び
バッテリーは105kWh~最大180kWhビックリマークビックリマークビックリマークで航続距離640㎞。
4モーターだけが可能となる、左右の車輪を逆転させて戦車のような定置旋回まで出来、しかも車高調性可能なエアサスで水深1mまで走行可能な驚きの車です。
 
 
バッテリーはテスラモデル3と同じく、2170電池(21700という場合もあります)
※21は電池の直径、70(700)は電池の長さを表します。
テスラモデル3の電池はテスラギガファクトリーで製造されるパナソニック製ですが、サムスンなども2170電池の製造能力があるようですので、パナソニック以外の可能性が高いと思います。
スケートボードと名付けられたシャーシーでバッテリーは床下で、4モーターのドライブトレーン、サスペンションは車高可変のエアサスが組み込まれています。
価格はインタビューの動画で180kWhのモデルで10万ドルと言っていたように思いますが、聞き間違いかも知れませんが当たらずとも遠からずだと思います。

 

 

ソー・トラック(Thor Truck) ET One

 

ロサンゼルスモーターショーの主催団体オートモビリティLAの、「2018年トップ10自動車スタートアップコンペ」で、最優秀賞となったのがソー・トラック(Thor Truck)です。

テスラのEVトラック‟セミ”と競合するEVトラックですが、 モーターは最大出力300~700hp。バッテリーはリチウムイオンで、1回の充電での航続は最大で約480kmとなり、最大牽引能力は36トン。

 

 

 

なおテスラのEVトラック‟セミ”もトレーラータイプで0-96km/h加速5秒というとんでもない性能です。

近況は‟テスラ、セミトレーラー発表 航続距離最大970km 生産遅延の解消を主張”をご参照いただきたいと思いますが、問題は「セミ」トラック用の充電スタンドMegacharger ”の設置のようです。

Megacharger ”があれば30分位で充電できるようですが、配備はこれからの課題です。

 

なお、このセミにはオートパイロット(自動運転)が装備されていますが、「マッドマックスモードドクロというモードがあります。

かなり恐ろし気ですが、どうも周囲の車をアグレッシブに追い越してゆくムキーモードのようです。

 

 

 

 

中国のスタートアップEV

 

こちらは玉石混交で雨後の筍のように立ち上がっているようですが、申しわけありませんが最新の情報を調べておりませんので、‟NIO”社の‟ES8”と‟EP9”を紹介します。

 

手抜きで申しわけありませんが、EP9についてはこちらのリブログ記事をお読みください。

 

 

 

同じく手抜きで申しわけありませんが、ES8についてはこちらのリブログ記事をお読みください。

 

 

 

このように米中ともスタートアップ企業のEVは日本の常識を超えてぶっ飛んでいます。

またバッテリーは汎用と同じ規格化されたリチウムイオン電池を使用しており、コストダウンと調達の幅を広げています。

全固体電池などの新型バッテリーが実用化されても、はたしてコストパーフォーマンスで勝負できるか疑問に思えてきました。

トヨタはパナソニックと組んで角型電池を開発するとの事ですが、2170電池を使用した方が得策のように思います。