昨日のCNNニュース「米司法副長官、トランプ氏との会話録音と解任を相談か 情報筋」にはショッキングな事が書かれていました。
以下引用
ワシントン(CNN) ローゼンスタイン米司法副長官がトランプ大統領との会話を秘密裏に録音したり、閣僚らに憲法修正25条の発動によるトランプ大統領の解任を持ちかけたりする案を周囲と話し合っていたことが22日までに分かった。
この話し合いについて記したマケイブ前FBI副長官のメモの内容に詳しい複数の情報筋が明らかにした。昨年5月にコミー前連邦捜査局(FBI)長官が解任された後のことだったという。
以下省略、全文は上のニュースタイトルをクリックしてお読みください。
何がショッキングかというと、これまでに弾劾(「アメリカ合衆国憲法」第2章[執行部]・第4 条[弾劾] 大統領、副大統領および合衆国のすべての文官は、反逆罪、収賄罪その他の重大な罪または軽罪につき 弾劾の訴追を受け、有罪の判決を受けたときは、その職を解かれる) については度々報道されてきましたが、修正第25条発動というのは穏やかではないからです。
では修正第25条とはどのような内容かというと次のとおりですが、これは弾劾裁判などいう穏やかなものではなく、大統領に対する米政府、議会のクーデターといっても良さそうな内容です。
修正第25条[大統領の地位の継承] [1967 年成立]
第1 項 大統領が免職され、死亡しまたは辞任した場合には、副大統領が大統領となる。
第2 項 副大統領が欠けたときは、大統領が副大統領を指名し、指名された者は、連邦議会の両院の過 半数の承認を経て、副大統領の職に就く。
第3 項 大統領が、上院の臨時議長および下院の議長に対し、その職務上の権限および義務を遂行する ことができない旨を書面で通告したときは、その後大統領が権限および義務を遂行することができる旨を 書面で通告するまで、副大統領が臨時大統領としてかかる権限および義務を遂行する。
第4 項
[1号] 副大統領、および行政各部の長または連邦議会が法律で定める他の機関の長のいずれか の過半数が、上院の臨時議長および下院議長に対し、大統領がその職務上の権限および義務を遂行できな い旨を書面で通告したときは、副大統領は、直ちに臨時大統領として、大統領職の権限および義務を遂行 するものとする。
[2号]その後、大統領が上院の臨時議長および下院議長に対し、職務遂行不能状態は存在しない旨を書 面で通告したときは、大統領はその職務上の権限および義務を回復する。但し、副大統領および行政各部 の長または連邦議会が法律で定める他の機関の長のいずれかの過半数が、4 日以内に、上院の臨時議長と下院議長に対し、大統領がその職務上の権限および義務を遂行できない旨を書面で通告したときは、この限 りでない。この場合には、連邦議会は、開会中でないときには48 時間以内にその目的のために集会し、問 題を決定するものとする。連邦議会が、大統領が職務上の権限および義務を遂行することができない旨を 通告する書面を受理してから21 日以内に、または、連邦議会が開会中でないときは、集会の要請があって から21 日以内に、両議院の3 分の2 の投票により、大統領はその職務上の権限および義務を遂行すること ができない旨を決議したときは、引き続き副大統領が臨時大統領としてかかる権限および義務を遂行する。 かかる決議がなされなかった場合には、大統領はその職務上の権限と義務を回復するものとする。
(Bill of Rights and Amendment 11-27)