フィリピンではトヨタ車が販売上位を独占しています。
トヨタが販売台数上位の原因となっているトヨタIMVプロジェクト。
- 1位:トヨタ・フォーチュナー(SUV)3万9,680台
- 2位:トヨタ・ヴィオス(小型セダン)3万6,734台
- 3位:トヨタ・イノーバ(MUV)2万4,434台
- 4位:トヨタ・ハイエース(バン)2万1,178台
- 5位:三菱モンテロ・スポーツ(SUV))1万9,917台
- 6位:トヨタ・ウイゴー(ミニハッチバック)1万9,295台
- 7位:トヨタ・アバンサ(小型ミニバン)1万5,643台
- 8位:トヨタ・ハイラックス(ピックアップトラック)1万4,688台
- 9位:三菱L300(現地仕様軽商用車)1万4,634台
- 10位:いすゞmu-X(SUV)1万3,157台
IMVとはInnovative International Multi-purpose Vehicle の略で、一つのプラットフォームから世界の新興国の多様なニーズにあわせて生産する、新興国専用の世界戦略車です。
当初の企画と設計は日本で行いますが、それ以降の生産、部品の供給、組立などは日本以外で融通し合い、共通のフレーム構造のプラットフォームからピックアップトラック、SUV、ミニバンの3タイプの生産が行われます。
ピックアップはハイラックス(シングルキャブ、エクストラキャブ、ダブルキャブの3車種)、SUVはフォーチュナー、ミニバンはイノーバの名前で販売されています。
下の写真は上からフォーチュナー、イノーバ、ハイラックスですが、こういうタフなラリーで活躍できるのはモノコックではなくフレーム構造なればこそ。
過酷なラリーでのタフネスと高性能のアピール効果は新興国では絶大だと思います。
写真出典:ハイラックスの兄弟車、トヨタ・IMVシリーズ「フォーチュナー」と「イノーバ」とは?
これらは次の国で製造されていますが、Toyota Motor Philippines Corp(TMP)では販売台数2位のヴィオスと3位のイノーバを作っており、ヴィオスは 「包括的自動車産業振興戦略(CARS)」プログラムに基づく補助金交付が承認されています。
- 【タイ】Toyota Motor Thailand Co., Ltd.(TMT)):ハイラックス/フォーチュナー、Thai Auto Works. Co.,Ltd.(TAW)):イノーバ。
- 【インドネシア】Toyota Motor Manufacturing Indonesia(TMMIN)):イノーバ
- 【マレーシア】Assembly Services Sdn.Bhd(ASSB):ハイラックス/フォーチュナー/イノーバ。
- 【フィリピン】Toyota Motor Philippines Corp(TMP):イノーバ、ヴィオス。
- 【ベトナム】Toyota Motor Vietnam Co., Ltd.:イノーバ。
- 【パキスタン】Indus Motor Company Ltd.:ハイラックス。
新興国向けというと馬鹿にするかも知れませんが、このうちハイラックスは昨年日本にも導入され好評です。
日本でこの車を買うと300数十万円にオプション、税金(消費税、自動車取得税、重量税、自動車税 )、保険、車庫証明や登録費用と掛かり、400数十万円になると思います。