ワールドトレードセンター・ビル崩壊 | 夢老い人の呟き

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昨日の「日航123便陰謀論」には執拗に無知なコメントをしてくる人がおりましたが、私にとっての陰謀論はヨタ話と違い「合理的な説明付けができる事」が必要だと考えています。この事故に対して陰謀論を述べるのであれば、出発点は「外部からの物体の衝突でなければ説明できない証拠」が無ければなりませんが、そんな事はお構いなしに「日米関係がなんたらかんたら」では話になりません。

 

また、これは一番大事な事ですが、確たる根拠も無しに他者を貶めるような事は、決して書くべきではありません。

自衛隊が墜落原因とか生存者を殺害したとかいうのは、陰謀論でも何でもなく、下司なヨタ話です。

 

 

 

今回のテーマのWTCビル爆破説も私にとっては陰謀論ではなくヨタ話ですが、日航123便にしろ福島第一原発事故にしろ、大惨事には必ずといってよいくらい想定外の原因があります。その原因をしっかり突き止め対策をとることが大事だと思いますが、WTCビルの崩壊についても、調査報告を見ると超高層ビルの火災に対する思わぬ脆さがあります。

米国は 「NIST」 が 「https://find.nist.gov/search?utf8=true&affiliate=nist-search&query=wtc&op=」 のように公開していますので、多分、防火設備、消火設備に対する規制もあ改められているだろうと思います。

 

火には強い鉄骨でつくられている超高層ビルが火災くらいで崩壊するわけが無いと思っている人が多いと思いますが、WTCビル崩壊のメカニズムを見ると日本でも起こらないとは限りません。

※本題に入る前にちょっと付け加えますが、米国はこの事件で原発に対する航空機の体当たり攻撃の危険性も認識しています。

新規原発の安全要件に「燃料を満載したB-767の衝突に耐える」とか、テロ攻撃対策などが入っており、また更に途中で要件が追加されたりしていますが、それがフランスのアレバ社や米国のウェスティング・ハウス社の原発の建設期間が延び、建設費が暴騰し、破綻した原因です。

( http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=14-04-01-34 ご参照)

 

 


WTC第1、第2ビル

■WTC1、2への航空機の衝突の解析については  Aircraft Impact Analysis of the WTC Towers に詳細に書かれています。

  • このビルの特徴的な構造は下図の水色のインナーコア外壁の柱で形成され、間のオレンジ色の部分のフロアーには柱がありません





この特徴的な構造は建設中の写真で見るとこのようになっています。

  • 外壁の柱内部のコアの間には柱も梁も無い事が見て取れます。
  • また外壁の柱(ボックスコラムと書かれていますが)は驚くくらい華奢に見えます。

 

 

この内部のコア外壁の柱の間は図のようなトラス(床のジョイント)で繋がれ、フロアを支えています。

同時にこのトラスは外壁の柱と内部のコアの柱を水平方向に支える役目も果たしています



このトラス(床のジョインと)端部は図のように止まっています。

 

 

上図の左上の部分をさらに拡大すると、左右が逆ですが下図のようになります。
非常に華奢で、5/8インチ(16mm弱)のボルトでシートアングルと止まっています。

 

 

  • 崩壊のシナリオとしては下にあるように、火災の熱によりフロアは熱膨張し、自重と熱応力で変形し、端部(上述のように華奢なボルトで止まっています)が外れ落下します。
  • 下の階は上の階の落下に耐えられず落下し、トラス以外には水平方向に支えのない外周部コラム内部コアトラストフロアに引っ張られ次々に崩壊したという事のようです。

 

 

1分30秒からが分かりやすいです。

 

 

 

 

WTC第7ビル

 

WTC1,2とは離れた場所にあるWTC第7ビルも、構造は違いますが崩壊の過程は似ています。

これについては次のビデオをご覧下さい。

 

注)最初に屋上のペントハウスが内部に落ち込んでいる事に注目して下さい。

  爆破説を唱える動画はこの部分をカットしてあり、屋上に何もない状態から始まります