先日Kinbdle版が100円とめちゃくちゃ安かったのでポチった「新版 図解 スポーツトレーニングの基礎理論」ですが、なかなか役に立ちます。トレーニングや栄養補給のタイミングやら細かすぎず、荒すぎず記述されていて読みやすいです。
その中で「超回復」について考えさせられたのでちょっとまとめてみたいと思います。
曰く「トレーニングを実施すると筋肉は一時的に疲労するが、一定時間(48~72時間)を空けることで、その疲労は回復する。その時トレーニングによる刺激が適切であったなら、一時的に刺激を与える前よりも、その筋肉は高いレベルまで回復する。この現象を『超回復と呼ぶ』」
スポーツやる人なら当たり前に知ってることですが、クライミングにおいてはこの「トレーニングによる刺激が適切であったなら」の部分が難しいのです。なぜなら、他のスポーツは全般的に「同じ動作の繰り返し」が多いのに対し、クライミングでは同じ動作というのはほぼないからです。
野球を例にとるとピッチャーは投げる動作、バッターは打つという動作に特化して、その動作の継続的なトレーニングで筋力や精度を高めたりします。一方クライミングは課題により使う筋肉が違うし、ポジションやバランスが異なるため、ある一定の動作のトレーニングを繰り返してもあまり意味がありません。
結局クライミングにおいて定常的に使われる筋肉は背筋だったり前腕だったり、そして指だったりするわけで、それらのトレーニングとして結局懸垂とかキャンパシングだったりに帰結します。
しかし指だけ強ければどんな課題でも登れるかというとそんなことはなくて、逆に指に頼りすぎるがため登れないケースがあると思います。なぜなら指で保持できるパワー・ウエイト・レシオに限界があるからです。
すなわちクライミングにおいて重要なのは如何に負荷を分散するか、そして課題を読み取るオブザベ力とそのムーブをこなす引き出しの多さだと思うのです。
以上のことを踏まえるとクライミングにおける「適切な刺激」ってなんだろうと思ってしまいます。例えば強傾斜壁のフルスパン系バンバン課題を全力でこなした後、休養後にスラブのカチ課題やったらせっかく超回復しているはずの背筋やら前腕やらのさらなる筋力アップのタイミングを逃していまします。かと言って強傾斜ばかりやっていたら、緩傾斜によくあるムーブ力を要する課題ができなくなってたなんてこともよくあります。
じゃあどうしたらいいの?って話なんですけど、一通り読んで得た知識と自身の経験から、あるメソッドにたどり着いて今検証中なんですが、所詮1,2級程度を頑張って登ってるくらいの実力なので中級以下の人向けだと思います。
48歳からクライミングを始めたため時間は無駄にできないので、若い人のようにトライアンドエラーを無数にこなして身につけて行くという方法だと寿命が先に来ちゃいますから、とにかくロジックを組んで考察しつつやっています。多分ある程度説得力ある内容ではないかと思います。
やることは基本的に以下の3カテゴリーなります。
・トレーニング
・ダイエット
・ストレッチ
さらにそれぞれでやることを細分化して実行しています。
だいぶ長くなりましたので前置きはこの辺にして、次回からはそれぞれの詳細について書いていこうと思います。