熱海のマンションから賃貸に切り替えて
内見する約束を心待ちにしてました。
ずっとじゃないんです。
住み心地を確認するためのお試しです。
この時期に借りられれば、
お互いの母を呼んで温泉三昧や、
甥っ子や姪っ子もビーチで遊んでもらえます。
熱海の花火も見放題~
と、私たちの優雅な熱海ライフがふくらみます。
旦那さんは、会社の人にも言ったらしく
上司の人が車だすよ~と皆で行こう的な話になってます。
私もスタッフに、鍵貸すから好きなときに行ってもいいよ~と
自慢げに話しました
とはいっても、生活するための必需品は揃える必要がある。
テレビはあっちの部屋にある見ていないものを持っていこう、
洗濯機と冷蔵庫は安いのでいいよね、
ベッドは膨らませて使うタイプのがドンキで売ってたね、
日用雑貨は100円ショップで買えばいいね
夢は膨らみました。
私たちの頭の中は、日々熱海で埋め尽くされていました。
内見のためにいざ熱海へ。
不動産屋さんに連れられて行ったのは、商店街の中にあるビルでした。
二階に上がって目に前に飛び込んできた
玄関ドアに度肝を抜かれました
玄関のドアは、部屋のドアでした。
鉄の扉みたいな厚いタイプではなく、
お部屋の中にある薄い木のタイプです。
しかも、下が5㎝ほど空いてます。
旦那さんは、「子供部屋のドアじゃないんだから」と
突っ込んでました。よほど動揺していたのでしょう。
気を取り直して部屋に入ると、それは情報通りの部屋でした。
カーテンレールがないとか、床がべたべたするとかありましたが、
窓も大きいし、エアコンもあるし、内装もきれいでした。
私たちをいっきに現実に引き戻ったのは、
前の住人が置いていったという
部屋の要所にあるコンバットです。
そう、出るんです
Gです。
ゴキブリです
1Fがラーメン屋さんですから、
根絶は難しいとさらりと言う不動産屋さん。
そうでしょうよ。とうなずく私。
あきらめきれずにG対策を考える旦那さん。
どんなに部屋の中を対策したとしても、玄関の下が空いているんです。
「ようこそ、お帰りなさいませ、ご主人さま」と言ってるようなもんです。
帰りの新幹線の中、疲れすぎて眠る私たち。
あらゆる対策を考え、不動産屋さんとやり取りする旦那さん。
ある日、帰ってくると「良いものを見つけた、超音波でGを退治できる」と
鼻息荒く話す旦那さんと、どんびく私。
ちょっとした温度差ができました
そうこうしているうちに日が経ち、不動産屋さんの
レスポンスが悪く、腹を立てる旦那さんもトーンダウンしていきました。
こうして、私たちの現実逃避の旅は終わりました。
楽しい夢を1ヶ月見させてもらったので、よしです!
さぁ、次は何を夢見ましょうか。
見守ります~