平成首里城正殿跡にて…② | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

それから~

令和の首里城再建に必要となる資材のことに想いが及び…

 

新国立競技場新築に使用された47都道府県のスギ材は、

(沖縄県だけはリュウキュウマツとのこと)

全部で145㎥…

40坪の戸建て住宅に約20㎥(約90本)の木材が必要とのことで、

それが7軒分の木材(約650本)と云う計算になります…

「なんだ、その程度か…?」

とは思いなさるな…

新国立競技場で表面的に使用される木材は、

軒庇や鉄骨基礎の囲いの部分だけであり、

その程度の使用量で済むのですが…

表面的ではない(見えない部分)ところでは…

基礎部分のコンクリート敷設時に使用される型枠材として大量のコンパネが…

新国立競技場を含めた五輪関連施設の建築のため約21万枚のコンパネが使用され、使い捨てられたと…

このため、

マレーシアサラワク州の熱帯雨林のうち日本領土の約4割に相当する面積が消滅したとも言われています。

 

平成首里城の復元時には、

正殿の5.5万枚を含め、計22万枚の赤瓦が使用されました…

木材の調達は、沖縄県では既に枯渇していたため、

台湾や他府県のヒノキ材を使用するしかなく…

そして現在は、

赤瓦や漆喰の職人は減少の一途であり、高齢化も進んでおり…

正殿に使用する大径木材となると…

樹齢300~500年の直径1m級のものが約100本は必要とのことで…

国内での調達は最早困難であり、

近年では、

薬師寺の伽藍再建にはタイワンヒノキが、

2年前の興福寺の中金堂にはカメルーンのアフリカケヤキが使用されており…

台湾では既に、

森林保護のためヒノキ伐採は禁止されていますから、

悉くにおいて資材の調達は一層厳しいものと…

 

平成首里城は、正殿を再建するだけで12年の歳月を要しました。

再建に至るのを令和の時代でお祝いすることが叶うのでしょうか…?

私の命はそれまで…?