手入れがされてなくて地毛の黒が目立つ茶髪…
化粧気のない顔にマスク…
野暮ったいフード付スウェットジャンバー…
右膝がボロボロに破れたタイツ姿…
その悉くが「運気」の悪さを主張していて、
「顔合わせ」をした昨年の11月の際以降、
一体彼女はどんな「悪気」を浴び続けてきたのか…
何度涙を長し続けてきたのか…
思わず、その顔を覗き込んでしまいました。
そんな彼女は「毒気」を吐き続け、
「母さんからどんな話を聞いているんか?」
「その話を聞いてどう思うか?」
と辛辣な質問を浴びせてくる…
当事者の彼を面前にして、彼が居たたまれなくなるような口調に返答の言葉を失います。
彼女が追い詰められ苦しんでいるのと同じように、
彼に対しても彼女は追い詰めようとしているのです。
彼女の精神状態を慮り…
彼女の「毒気」にイチイチ反応するのは憚られましたが…
彼女の攻撃性にも、こんな事態に及んだ原因はあるようです。
当面は、何でもかんでも考え過ぎて悩むより、
目先の必要な作業のみに集中させるべきと考えました…
この時点で、
楽観的な「様子見」モードは吹っ飛び…
思い切った「特効薬」が必要だとの結論に一気に傾いたのでした。