訪沖の楽しみの一つは、
沖縄の風土の自然に対する謙虚さや…
人々の物事に対する寛容さ…
打算性の無さ…
或いは、いい加減さなど…
それらの事象や行為を肌で感じる事なんです。私にとっては。
外部にすれば変てこな話が真面目に受け止められていたり、
当事者は大真面目でも第三者が見れば笑ってしまうような事を、
発見したり遭遇した時には小まめに記録しておくようにしています。

画像は、
糸満漁港前の「丸三冷物専門店」の玄関構えです。
窓下にズラリとベタベタ貼り付けられているのは…
蒼井優の写真集の切り抜き、
映画「ファイナルジャッジメント」の「チケットプレゼントします」のポスター、
食堂のメニュー、
「全国豊かな海つくり大会」のポスター、
そして、何故か真ん中に「石敢當」~
この統一性の欠片も伺えないレイアウト感覚…
メニューの品々の配列がご飯物も麺物も「シャッフル状態」、
挙句には下のメニューを作成する頃には既に掲載してある品名など意識下に無く、
タコライスと豆腐ちゃんぷるーには愛着があるようで再登場…
肝心の「冷やし物」の登場は一切ありません…
「商品を売る」と云う目的は最早「昇華」してしまい、
「壁面を飾る」事に意識が収斂してしまったようですね。どうも。
そして一方、食堂の中では、
客として来店した恰幅のよいおばちゃんが、
他の7人の連れ客のテーブル配席を仕切っているのでした。
「あい、こことここ空いているよ~ 4人と4人 !」
「あい、大城さんはそこじゃなく、こっちよ~」
連れの7人は、おばちゃんのペースにタジタジです。
おばちゃんの手元には「無許可営業許可申請書」の束…
「糸満ハーレー」の祭り会場の食品提供屋台の責任者を集めての手続説明会の様相です。
おばちゃんの正体は保健所職員?
名物「白熊」を頬張りながらハイテンションです。
糸満の「冷し物専門店」は、
内も外も熱いです。