「美麗島まで」~沖縄もの書籍ありんくりん | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

軽妙洒脱な池上栄一さんの「トロイメライ」を読んだ後に~
これだけのドキュメンタリーものを読むのは多少重かったのですが、
東京生まれ東京育ちの沖縄二世である著者の与那原恵さんの、
自分のルーツを辿る作業が、
これだけ情報量が多く、ドラマチックなのは羨ましい限りです。
太平洋戦争前後の沖縄から東京、
石垣島、与那国島、
そして台湾へと、
波乱万丈の家族の物語になっています。
 
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例えば、私にもご先祖様はおりますが、
ルーツを辿ろうとした時、何の端緒があって、何の情報があると云うのでしょうか…
まるで、プールの中を泳いでいる金魚を素手で捕まえるような、
茫洋とした捉えどころの少ない作業を、一つずつ積み重ね、これだけのドラマに繋ぎ合わせた労力と気力に敬服します。
まぁ、それだけの世界を生きてきたご先祖様だったからこそ、
引き継がれるべき足跡を発見することが出来たのでしょうが、
凡人の私には叶うことのない環境です。
 
著者の祖父・南風原朝保が良くも悪しくも存在感を屈託無く発揮した一方で、
著者の父母の東京に於ける存在感の希薄さは一体何故なんでしょう…
 
 
以降は、私の独断と偏見での一方的な憶測ですので、
紙面を改めまして、次号とさせて戴きます…